ミュージカル作品紹介(第26回) | ||
Wake up my mind | ||
■劇 団 ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) ■鑑 賞 日 平成10年9月3日(木) ソワレ ■劇 場 名 新宿文化センター(新宿三丁目) ■料 金 全席自由�,500円(前売料金) ■脚本・演出・作詞・作曲・振付 市村 ヒロシ ■振 付 荒井 修,森山 大輔,金村 瞳,鈴木 陽子 ■照 明 大村 真一 ■音 響 石折 張途 ■衣 裳 保木本 のり子 ■舞台監督 早津 信久 ■製 作 森山 大輔 |
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キ ャ ス ト | ||
宮本 (森山 大輔) 茂市 (西川比呂司) 寺島 (金村 瞳) 南多 (鈴木 陽子) 笠井 (川東さおり) 茂市 (中尾 紀子) 白井 (渡辺 夕子) 豊田 (清田ひとみ) 真倉 (芦沢佳津記) 野原 (いずみ由依) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
創立40周年記念公演を直前に控えた劇団細胞分裂。過激で実験的な演劇活動を続けてきた劇団は、客離れが激しく存亡の危機に立っている。主要メンバーも抜けたことに危機感を抱いた座長茂市は、未経験のミュージカルを記念公演に据えるという起死回生策を打ち出す。気鋭のミュージカル演出家宮本を迎え入れたのだが、水準を超えるのは創立メンバーの南多(もちろん老女)ばかり・・・ 猛レッスンの末にまずまずの仕上がりとなった日、ヒロイン笠井が飛び出し、劇団員の大半も退団してしまった。途方に暮れた茂市は、残った劇団員とスタッフ全員で公演を行うと宣言・・・再び猛レッスンの毎日となった しかし新ヒロイン寺島も独立のため退団となり、代わって笠井が帰ってくる。何とか格好が付き無事に公演の始まった日、茂市は劇団の解散を告げるのだった |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 前半は劇団細胞分裂の意味不明の舞台展開・・・カオスだカルマだと怪しい雰囲気が拡がります。中盤からメンバー総入れ替えでミュージカル的展開になるのは、意表をつかれます。 |
キャスト | ◎ | 個性的なキャスト構成となっています。シナリオの妙かも知れません。 |
ナンバー | ☆ | 「イッツ・ア・ワンダフル・ライフ」が最高!アンコールに応えて繰り返すところも楽しいです。渡辺がソロで唱う「ホワット・ディド・アイ・ドゥー」もなかなかです。リプライズの度に歌詞が代わる「ウェイク・アップ・マイ・マインド」もお奨めです。 |
ステージ | ◎ | バックに稽古場をイメージしたセットがあるほかは、若干の小道具が使われる程度です。何枚も歴代公演のポスターが貼られており、芸の細かさに笑えます。 |
演 技 力 | ◎ | 劇団員の全く揃わない不器用な演技(?)がなかなか優れています。 森山の存在感溢れる演技は、大変素晴らしいです。西川のとぼけた演技も良いですね。 |
歌 唱 力 | ◎ | 森山が抜群で、渡辺が次ぐ感じでしょうか。川東の実力は、ソロではよく分かりませんでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 森山と鈴木のダンスは水準を超えています。金村のタップダンスも良かったです。 |
総合評価 | ◎ | シナリオ運び上必要なのでしょうが、劇団員の絡む話が全体を腐らせています。「観客に分からないような作品はダメだ」と俳優に語らせる割には、観客に分かりにくい出来映えでした。個人的には、「イッツ・ア・ワンダフル・ライフ」をもう2サイクル増やして欲しいです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ザ・ミュージカル・メーカーズ(TMM) | ||