最近は小劇場系のレポートがめっきり多いですね。何故かですって? お金が無いからに決まってるでしょう(笑)。四季や東宝は、なかなか欲しい日に欲しい席が取れなくて困っています。それは、さておき・・・
カーテンコールとわ
すでに第8回「肩こりにはカーテンコール」に書きましたので、読んでくださいね。
日本人て、優しいですよね。どんなに詰まらなくても、エンディングでは必ず拍手があります。割れるような拍手・・・ではありませんが、観客は大きな拍手を送って上げています。さすがに拍手なしでカーテンコールはできないですものね。
観客の大半が劇団員の友人・知人というのも理由でしょうが、もう少しシビアでも良いかなとも思います。でも、先日の友人の話では、「自分はこの劇団しか知らないけど、普通はこんなものじゃないのかな」って言われました。そうか、いくつも観ている人は少数派なのねぇ。
厚かましいカーテンコール
カーテンコールの基本は、あくまでキャストの挨拶、花束贈呈。極論すればメインキャストのみがステージに戻ってくるのが筋です。しかしアンサンブルも含めて長々と拍手を要求することがあります・・・これは観客が疲れます。アンサンブルは何人か纏まって出てきて欲しいところです(そうしてる劇団も沢山ありますが、そうした劇団のアンサンブルは結構、質が高いです)。
挨拶のついでに1、2曲ナンバーを唱うのも定番化していますね。これも長すぎると興醒めしますし・・・テーマナンバーが詰まらないと全体が締まりません。公演前にビデオ取りなどをし、全員で意見交換を進めつつカーテンコールのレベルアップをして欲しいです。ゲネで満足のいく仕上げをして下さいね。
本物のカーテンコール
どんなに大きな拍手をしてもカーテンコールは1回か2回です。その後はステージランプが強制的に点灯して、さようならのアナウンスが流れてしまいますよね。ものすごく感動するステージを魅せて貰ったときは、意地でもカーテンコールに呼び戻したいところです。
先日のマリアートの「ザ・ミュージカル・マン」での出来事です。二度目のカーテンコールが終わり、客席内にも照明が戻りました。しかし、客席前方でラッシュのような拍手・・・後方の観客も二階席の観客も同調・・・観客の狙いは玉野と岡だったようです。
結局30秒ほどの拍手が続いて照明が消えました。立ち上がりかけた観客も客席に戻り、再び幕が上がりました。そして玉野の見事なタップダンスが1分ほど。再び幕が下りると観客は満足して帰っていきました。これこそ、本物のカーテンコールなんだよなぁ。
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