ステージはシンプルで

ステージはシンプルなのが良いです。舞台美術さんや、演出さんの趣味が反映されるのだと思いますが、なかなかに見苦しいものも・・・

派手なステージは自己満足

ステージそのものは単調で、観客の想像力を掻き立てる方が好ましいでしょう。あまりリアルに過ぎると場面転換したときに詰まらないですし、ごちゃごちゃすると俳優の雰囲気を消してしまいますよね。だめだめ。

観客にイメージを押し付けてはいけないのですよ。演劇そのもののイメージに観客の感性を求めているのですから。だからと言って、意味不明のモニュメントを使ってみたり、思いっきり安っぽいセットを使って貰っても困るのです。今度はストーリーが意味不明や、安っぽく成ります。

使いにくい、多段ステージ

二階ステージとか、左右に段差ステージとか、いろいろバリエーションがありますね。しかし、せいぜい3ステージが限界ですね。あまり多くしても観客は疲れます・・・とくにセンター前方の観客とか。サイドの観客には見えなくなるステージが増えてしまいますよね。

比較的上手なのはスイセイ・ミュージカルでしょうか。可動式の2つの階段を巧みに組み替えてステージの切り替えや動きを表現しますね。何しろ転換が早いです。東宝の回転ステージも面白いですが・・・今では少し古めかしい手法ですよね。

劇団そらの「2135」では、正面ステージのほかに、客席の左右後方に小ステージを設けることで、正面ステージをすっきりさせました。心憎い演出です。

たくさんの小道具はいらない

これも趣味の範疇なのでしょうが、ストーリー展開上、いっさい使わない小道具がたくさん並んでいたりします。使われるのだけど、何のために必要なのかという小道具もあります。小道具が必要最小限、残りは演技力でカバーしましょう。

惑星ピスタチオ並みに・・・は行きすぎですけど。小道具や大道具を節約すれば制作費の負担は軽くなるでしょう? ある程度シンプルなら使い回しもできるし、倉庫も狭くならないし・・・と思いませんか?

いいステージ作りには他人の技術を盗むことも必要です。舞台美術さんや演出さん、できれば劇団員さんも他劇団の公演を見に行って下さい。