前頁へ  ホームへ  次頁へ
雑記帳No.203
負けないのが大事

 私たちは、どうしても勝ち負けに拘ることが多いと思います。ささいなことであっても、そこに「勝ち」と「負け」を見つけてしまうのでしょう。区々たる問題について、勝ち負けに拘っても仕方がないと知りながらでも、勝ち負けを意識してしまいます。得てして、どちらも普通の選択肢で、Aと出ればこうなる、Bと出るならこうなる、というだけの問題も少なくありません。例えば、受験がそうですね。

 とある漫画家が「負けたら、負けだ」などと繰り返しネタに使うのですが、一見無意味なような意味のある言葉です。逆説的にいえば、「負けないなら、勝ちだ」となりますから。勝負に淡泊なのも良いですし、最後まで結果に拘るのも見苦しいです。それでも、負けを認めたら、負け。とくに自分の中で勝ち負けを判定する局面では、可能な限り負けを認めないことが大事です。
 実際のところ、私たちは「負け」を認めるのが苦手です。言い訳を考えたり、屁理屈を捏ねたり、自分まで騙そうとします。そうではなく、それを勝負であったと認識せず、自分の選択の結果として受け入れてしまうことです。そして、その結果を今後どのように活用していくかを考える必要があります。適当にお茶を濁し、忘却の彼方へ送り込むのでなく、とにかく今後に繋げる分析が必要です。

 戦争に喩えてしまうのは、いつもの手ですが。人生における戦略目標は、天寿を全うすることです。それが、波乱に満ちていようが、淡々としていようが、人生は人生。その戦略目標に達するまでに、どれだけ挫折したか妥協したかは、本来重要ではありません。勿論ながら、可笑しく楽しく人生を送れると幸せですけれど、得てして人生のゴールは恵まれません。普通で大過なく、人生を送れることが結果的に良いゴールに辿り着く近道であったりするのです。
 毎日の勝負事は、個々の戦術の積み重ねです。区々たる戦場を駆け巡り、どこかにあるゴール(戦略目標)に達するために、とにかく全力を尽くして進みます。ときには敗れ、時には足止めを強いられますが、結果的にゲームを諦めない限り、いずれかのゴールには辿り着きます。諦めるとは、自暴自棄や自殺など逃避に走ることです。諦めずに、その途を進み続ければ、そのコースにはコースなりの目標があり、結果があり、結論があります。

 戦場において一番に死ぬのは、最も勇敢である兵卒。脇目も振らず、ただ突っ走った結果は、敵の銃弾を浴びて死傷するのがオチ。かといって、勇敢な兵卒無くして、敵に突き進むことが難しく、一人でも多くの兵卒が突っ込めば、自分が死傷する確率は下がります。共に突っ込む勇敢さも必要ですが、とにかく戦い生き残ることが重要。その戦争では敗れたとしても、自分が負けなければ、次の戦争に参加できます。
 最後まで負けなければ、自分の最後の戦場まで生き残ることができ、人生のゴールを見ることができるでしょう。最後まで戦場に立ち残れた者が、本当の勝者であり勇者です。

 目先の勝ち負けはどうでも良く、一番最後の戦場まで、とにかく生き残ること。そして、自分の達したゴールを見定めること。それが人生における本物の勝利であり、価値ある一勝であります。何はともあれ、負けないための人生を目一杯に送りましょうね。

02.03.10
前頁へ  ホームへ  次頁へ