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雑記帳No.174
ウィルス撃退に成功せり

 近頃は、迷惑なスパムメールが大量に送られてきます。以前であれば、2週間も無視をしていれば沈静化していたのですが、最近のものはしぶとく、アダルト系・チェーンメール系・怪しい商法系など次々に送られてきます。
 中でも、アダルト系は手が込んできています。以前は英語の意味不明(ポン太に英語力が無いだけ)なものが大多数でしたが、日本語メールも増えています。返信を意味する「Re:」が表題に付与されたモノ、私信を装った親しげで簡潔なモノ、HTMLメール擬きのモノが多いです。実に「うざったい」のであります。

 先日には、150万件のDM用アドレスを売りますというメールも飛び込んできました。150万件がわずか2万円という破格値らしいですが、迷惑メールの増産に一役買っているようです。近頃は、ネット上コンテンツを自動巡回して、メールアドレスを集積するエンジンもあるそうです。掲示板などにアドレスを公開すると、一方的に送付先リストに加えられるようです。迷惑な話ですね。
 好ましくは、自分でアドレスを変更することなのですが、友人・知人に広めたアドレスは、簡単に変更できません。嫌いな知人のアドレスを、ネットで公開したり、アダルト系のメーリングリストに登録したり、という悪戯も横行しているようです(便所にする電話番号の落書きと同じです)。ウチのような身勝手主張系サイトも、反発者の標的にされるようですが。有効な防御策が無いことが問題です。

 携帯のスパムメールも、近頃クローズアップされています。とくにNTTドコモが槍玉に挙げられています。ドコモは、「090」+任意の8桁+「docomo.ne.jp」というシンプルなアドレスなので、任意の8桁を自動生成することで、簡単にスパムメールが送れるメリットがあります。アドレスの変更をすれば済みますが、デフォルトのままでは、仕事中でもデート中でも就寝中でも、スパムメールが届きます。しかも料金負担は受信者持ちなので、ユーザーの反発が強いようです。
 郵便代の必要な封書DMとは違って、EメールのDMは、限りなく無料です。宛名書きも不要で、大量同時発送が簡単です。ドコモメールを悪用する業者の話では、0.2%のユーザが引っかかるだけでも5,000人以上の効果があるため、残る99.8%に無視されても送る価値があるそうです。ドコモとしては、その膨大なDM受信料を広く浅く徴収して巨利を得ています(噂では、年間5億円以上とか)。競合各社は、「スパムメールを受けとるだけなら無料」であることを強調しているようです。

 そして遂に、ウイルスメールが送られてきました。「CFGWIZ32.EXE」という実行形式の添付でしたが、どうやらマイクロソフト系メールソフト専用のウィルスです。発信元は旧・浦和市内のプロバイダサーバーでしたが、かなり大量に蒔かれているようです。幸いにも、ウィルス検知ソフトで水際阻止できました。タイトルも発信者も文字化けしていましたので、普通のユーザーなら削除するでしょうが、0.2%の人が実行すると大変な話に成るでしょうね。
 パソコン歴は15年を越えますが、ウィルス攻撃を受けたのは、まだ二回目です。スパムメールだけでも大変ですのに、ウィルスメールの大量配信が始まると迷惑ですね。とりあえずメールアドレス販売業者を痛めつけて、売買禁止に追い込むのが必要でしょうか。それと故意のウィルスメール配信には、民事・刑事両面でのペナルティを課すことが重要でしょう。日本の場合は、被害額が推定できないと当局の動きが鈍いので、黙っていると実効性が無いと考えます。

 ウィルスメールの撃退には成功しましたが、これからも訪れるであろうスパムメールの嵐には、ウンザリします。HP上でのメールアドレス公開を中止すれば効果もあるでしょうが、それではサイト開設の意義が薄れるので、問題ですね。読者の皆様も、気を付けてくださいませ。

01.05.27

補足1
 NTTドコモは、相次ぐ批判を交わすために、メールアドレスを電話番号以外に変更するよう呼びかけるキャンペーンを始めています。設定の仕方をアナウンスするほか、新規加入時に登録を止めるなどの方策を打ち出しています。システム改造を伴うため仕方なくという面がありますが、アドレス変更の手間は割り切れませんし、スパムメールの受信回避には一時的効果しかないと見られます。抜本的には、無作為送信しているメールを探知して削除するなどがありますが、一種の検閲でもあり問題が残ります。
 一定数までのメール受信を無料にするなどの対案も提示していますが、一日に4〜5通と言われる着信数では、あまりに無意味です。課金方式を大きく見直す必要があるのではないでしょうか。

01.06.03
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