私はノン・スモーカーですが、他人の喫煙は気にならないタイプです。すぐ隣で紫煙を薫らせていても、何も申しません。タバコに興味があったのは事実ですが、高校生時代にはタバコ3箱分でコミック2冊が買えた(古本なら7冊は買えた)ので、当時にコミックを優先したというのが・・本音です。また中学生時代から喫煙していた連中の多くが、チビのまま成長しなかったことも理由(今でも小さい人が多いのです)にあり、同じくチビな私としては、吸う勇気が無かったのです。
とはいえ、近頃のスモーカーは迫害されています。公共の場での喫煙禁止が拡大し、大多数の役所や企業でも分煙化(喫煙者の隔離)が進んでいます。喫煙者には気にならないようですが、天井や壁に染みつく臭いが強力ですし、ヤニによる変色なども見苦しいため、これは仕方がないでしょう。加えて、紫煙に含まれる有害物質(アルデヒド・アンモニア・ニコチン・酢酸・硫化水素・シアン化水素など)が、喫煙者本人でなく、周囲の人間に有害というのも問題です(肺ガン発症率は、喫煙者の2倍と言われています)。
日本たばこ産業の統計によれば、2000年の男性喫煙率は、20代・30代・40代ともに約60%まで低下しています(サンプルに問題があるという指摘も聞こえるので、もっと少ないかも知れませんが・・)。1985年代には70%台だったので大幅な減少です。年齢のシフトを考慮すると、若者ほど吸わなくなっているのが分かります。加えて、ヘビースモーカーの激減が言われています。スタイルとしてタバコを吸う人が統計に含まれているのです。
社会的に迫害されるのであれば、いっそ禁煙しましょうという理由で、非喫煙者に変わる人が増えているのでしょう。周囲の目を気にする人、喫煙で良心が痛む人、禁煙できる強い意志を持つ人、が相次いで禁煙した結果は・・周囲の目を気にせず、良心も痛まず、意志が持続しない人たちの喫煙者に占める割合が増加しています。それにより、ますますマナー低下が目立ち、ますます迫害される悪循環に成っています。禁煙場所での喫煙(トイレ、水場など)、火が点いたままのポイ捨て・・言われています。
せっかく分煙化を進めているのに、喫煙者でマナーの悪い人間は、喫煙スペースを拡大に努めています。スモーククリーナーの外縁部で吸ってみたり、禁煙スペースに空き缶を持ち込んで吸ってみたり、相変わらずトイレで・・。マナーの悪いスモーカーには、「マナーを守ってください」と伝えるのは逆効果です。「お互いの健康のために、「禁煙」にご協力ください」と言うことにしています。
01.05.27
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