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雑記帳No.171
こみっく・りさいくる(1)

 近頃は、コミックのリサイクル店が増えていますね。古書籍専門店では、利益に貢献しないコミックは、嫌われ者でした。立ち読みはされるし、専有面積の割に単価は安いし、経年劣化が激しいし、子供相手だし・・ということで、あまり相手にされていませんでした。個々の古書籍専門店が、その得意ジャンルとしてコミックを扱うこともありましたが、古い漫画雑誌とかシリーズ本とかプレミア品が中心だったと思います。

 そもそも町中には古書籍専門店が、なかったです。駅前の商店街に1軒か2軒。大学の近くに、もう1軒という感じだったでしょう。しかし、マンガ雑誌全盛の時代が来て、さらにコミックブームが吹き荒れると、町中の古書籍専門店でも市民権を得るようになりました。売れ線を中心に、500〜1,000冊というレベルでしたが。。。マンガの貸本屋さんも出現していました。
 今でも高価なコミックですが、昔はもっと高価でした。子供が手軽に買えるというものでなく、近所の一般書店で立ち読みが増えました。あまりに痛んで売り物にならないので、書店がビニール掛けを始めたのは、ポン太の中学生時代でした。このころには、文芸書に肩を並べるほどまで書棚に並ぶようになり、その勢いに目を見張りました。

 その後、ジャンプ全盛の時代が来て、毎月続々とコミックが出るようになりました。昔は、コミック化する作品も限定的で、連載中に数ヶ月遅れて出るというのも驚異的でしたが・・ほぼ全作品がコミック化され、シリーズで10巻を越えるようなものも増えています。それでも、コミックは安くなりませんでした。経済原理の働かない、不思議な印象を持ちました。
 近頃は、コミックもレジャーであるそうです。電車の中で大人がコミックを読んでいても、変な目で見られません。昔はガキの読み物でしたので、結構誰もが人目を気にしていたと思ったのです。新書版コミックから、人気作品を中心にワイド版コミックが出てきました。通勤列車では、ボリュームの足りない新書版に代わり、平均2.5冊分のワイド版は重宝していました(笑)。さらにワイド版の縮刷版というべき、マンガ文庫シリーズもあります。これはポケットに入って、内容充実で便利です!(爆)。

 世の中にコミックが氾濫した結果、書店で読みたい作品を見つけにくく成っています。漫画雑誌を読まなくなって久しいので、新作チェックもしていませんし、一般書店の営業時間に帰れない生活もしていました。最近では、コミック・リサイクル店を重宝しています。マンガを扱う古書籍店ではなく、リサイクル店です。いつかも書きましたね。

・・・というわけで、次回に続きます。

01.05.17

補足1
 私の大学近辺で貸本屋さんが急減したのは、平成3年頃です。全国的な動向は不明ですが、バブル後期でありまして、リッチな青少年が増えたために、使い回しのイメージが強い貸本屋が敬遠されたのでしょう。古書籍専門店で専門書を買うことを拒否する大学生が多くなったのも、この頃です。それまでは、教科書を売った買ったが当たり前でしたが・・風呂無し四畳半を敬遠する世代だから、仕方がないでしょうか。
 その後のバブル崩壊で、リサイクルが見直されました。薄汚い店は敬遠され、美品を扱う小綺麗な店が人気を集めました。現在のコミック・リサイクル店は、それがコミックに特化したということで、やはりバブル崩壊後に急成長したようです。ちなみに、ポン太の実家近くでコミック・リサイクル店が登場したのは、昭和63年。コミックコーナーを持つ古書籍店を発見したのは、昭和58年のことです。読者の皆様は、どうでしたか?

01.05.20
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