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雑記帳No.157
フローズン・イングリッシュ

 残業三昧が終わってみると、目の前に目標が無くなってしまった感じです。そういえば、残業三昧が明けることが昨年の目標でしたので、何か目標を決めないとダメですね。え、ホームページの更新は・・・・別ですよ。これはプライベートですからね。

 残業三昧の最中に、生まれて初めての海外。生まれて2度目の海外。生まれて3回目の・・。を経験しました。何となくエングリッシュをクリアしてきましたが、格別に語学力がアップしたのでもありません。一応は、外国人へのコンプレックスが減少し、体当たりでのコミュニケーションにだけ、自信が付いた感じです。
 3年ほど前に職場をリタイアされた大先輩と、お話しする機会がありました。何度か海外支社や関連会社に行かれた方で、都合8年ほどの海外生活がある人です。さぞや英語力バリバリかと思いきや・・結構ブロークンであるそうです。耳はよく鍛えておられるのですが、話す方はなかなか上達しなかったのだとか。専門分野の話題が多かったこともあり、日常会話と専門会話以外のビジネスやプライベートは苦手だと話して下さいました。
 何よりも大事なのは、お互いに分かり合おうとすることであるそうで、相互の理解が進めば、会話もそれなりに成り立つそうです。黙っていると、「石コロ」だと扱われるので、とにかく何でも話をするべきだとのこと。ボキャブラリーが増えれば、文法無視でもまずまず話せるよ、とのことでした。

 ネイティブ・アメリカンでも、3,000単語程度のボキャブラリーで生涯を終える人が少なく無いそうです。3,000単語と言えば、高校初級レベルまでですから、本気で勉強すれば、概ねカバーできるってことでしょうか。もちろん世間では、1万近いワードが飛び交うでしょうが、必ずしも自分たちの会話に使わないということでしょう。
 とはいえ、外国のカウンターパートに何度も笑われたことは、日本人のワードは、意外に古風だったり難解だったりすることです。易しいワードで言い換えれば良いのに、わざわざ小難しいワードを使うと言われました。要するに、日常的でないワードを学習させているわけで、「試験に出る英単語」なんてのはあまり重要でないようです。むしろTOEIC出題単語などの方が有効であるようですね。1,600単語とかの本を丸暗記できれば、中学英語とセットで4,000単語程度になるとかです。
 外国経験のある別の大先輩は、日本人の英語は「フローズン・イングリッシュ」だと言います。とにかく頭の中で単語を選別して、構文を組み立てて、文章にしようとするためです。とにかくレスポンスが悪く、何度も詰まりながら話し、場合によっては語尾がむにむにゃ・・です。ボディランゲージも苦手です。
 大先輩曰く、むしろ短い主語と動詞を言い切って、そこから目的語や修飾語を繋ぎ、場合によっては単語のみで話す。長文は避けて、多くの節に区切って話すと良いとのことです。一節ずつ、相手の顔色を見ながら話すと良いとのこと。あるいは、メモ用紙を使った筆談も有効とのことでした。そもそもゼスチャーの文化が違うので、ボディランゲージで伝えるには限界が大きいそうです。

 というわけで(何が何だか)・・今年の目標は「英語の勉強」ですね。ホームページのコンテンツを英語で書くようにすると、少しは英語力が付くのでしょうか。近頃は便利な翻訳ツールもありますので、文章の可否をチェックしながら、勉強してみますね。変な英語力を駆使して、相手をフローズンにしないようにも配慮しつつ、頑張りたいと思います。

01.04.14
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