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雑記帳No.142
ロボットと夕食を

$「紀を目前に、いよいよロボットが家庭にやってくる時代が到来しました。長年に渡ってデモンストレーションしか見せられなかったロボット達が、ようやく家電の仲間入りを始めようとしていますね。

 とはいえ、稼働時間が90分余り、値段も高機能パソコン並みとなれば、なかなか普及はしないでしょうね。最低でも、充電なしで10時間稼働はして欲しいです。10時間の目安は、自宅を出るときにフル充電して、帰宅したときに出迎えてくれるシチュエーションに期待するからであります。もちろん不在中は、スリープモードで待機状態にあって、音声や明度・温度などを検知して稼働してくれれば、十分です。帰宅前に電話を掛けると起動するのでも、まあ良しとしましょうか。
 携帯電話と比較するのは酷ですが、10〜15日は無充電で稼働する時代です。しかも端末が高機能で安くなりました。家庭用ロボット達が、一家1台まで普及すると、かなりお得になるでしょうね。

 子供時代にアニメっ子として育った、ポン太です。ロボットへの憧れは、十分すぎるほどに持っています。プログラミングされた動作をするのでなく、自分で考え自分で行動するような、思考型ロボットが欲しいのです。エネルギーは自分で補給をし、簡単な受け答えをしてくるだけで満足します。ドラえもんが欲しいとは言いません(笑)。夕食時に、一緒にテーブルを囲んだり・・・そんな時代が来ないかなぁ。
 翻って、ロボット技術はまだまだ発展途上です。これだけコンピュータの能力が向上したにも関わらず、人間並みに物事を考えられる技術は確立されていません。未だに音声認識や会話合成の技能さえ、ロボットに移植することは無理です。まだまだ技術レベルが低いと思います。人工知能の時代は、いつになったら実現するのでしょうか。
 確かに、学習能力は備えつつあります。人間が考えたパターンの内でしか行動しませんが、それなりのバリエーションは身につけつつあります。高度なセンサーを装備して、音や光に反応し行動するぐらいはできます。しかし、味気ないです。もっと本当の意味での学習する能力が欲しいです。いくつかの構造パターンを組み合わせて新しい動きを生成したり、ユーザーが技を教え込んだり・・・。

 いやいや。まず解決すべきは、稼働時間の問題ですね。どんなに動きが豊富でも、どんなに賢くても、「数時間しか生きていない」のは困ります。自分でエネルギー補給をして、「生き続ける」ことを要望します。残念ながら、バッテリーによるエネルギー補給という思想から抜け出せません。エネルギーボールのようなものを食するとか、アニメや漫画の世界のようには、まだまだ遠いのです。人間並みの食事をするというのは、あと数十年必要なのかなぁ。
 思い浮かんだのが、ロボットの充電器です。ロボット自らバッテリー残量の不足を検知して、充電器に乗り、非接触充電する。あるいはスリープ状態に入る際に、ネコが炬燵に潜り込んで眠るように、ペット小屋式充電器で眠るのもどうでしょうか。呼ばれたら出てきて駆け回り、疲れたら小屋から信号を受け取って充電に戻る。
 充電の問題をクリアすれば、ロボットの将来性はもっと明るくなるでしょう。少しは重量の負担も増やしてバッテリーも積み、そして高機能化を図ると・・。

 また何より単価も下げる必要がありますね。ロボット誘拐なんて困りますしね。それからロボットが感染するウィルス問題とか、ロボットを使った社会犯罪とか、ちょっと暗い未来像が見えてきたりも、します。

00.12.10
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