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雑記帳No.130
シンデレラ・コンプレックス

 普通は、女性が持つコンプレックスのことを指すのでしょうが、私のは男性版(笑)。シンデレラのお話は、絵本で読んだり、ディズニー映画を見たり、しました。実際の話、王子様は魔法使いの魔法に丸々騙されたわけです。家で下働き同然に使われていたシンデレラが、いきなりダンスを踊れたり、上流階級の会話を楽しんだり・・・普通できるはずがないでしょう。今でも非常に、違和感を感じる童話であります。

 私は王子ではないけれど・・・アイスクリームを召し上がります(マイナーなネタ)。しかし王子の立場で見るならば、やはりシンデレラを奥様に貰いたくないのです。魔法なしのシンデレラは、まず魅力がない。仮に美貌が残ったとしても、女性は顔じゃないですからね。それに継母や継姉達の存在もあります。彼女らに冷たく当たるシンデレラなら困るし、彼女らを王宮に迎え入れるような娘でも困ります。
 とはいえ、家で雑用に扱き使われても、メソメソ泣きながら働くシンデレラだけを評価するならば、ポン太的にとって愛すべき存在であります。「汝の隣人を愛せ」というレベルでの愛するですが・・。現実に、何年も身内に下女同然に使われて、綺麗で素直な心も持ち続けられるのか疑問を感じますが、そうであれば応援してあげたいです。と、またいつものパターン。

 確かに、人を応援することは止めました。いろいろ応援していた人々が、ある人は成功し、ある人は家庭に逃亡し、ある人は自分を棄ててしまいました。応援しているときは、自己満足が得られますが、結果を知るのはやはり虚しいです。だから人を応援することは、面白くない。でも健気に頑張る人を見ると、応援したく成ります。皆さんもそうなのですか? 私だけが変わっているわけでも無いですか?

 汚い床をゴシゴシ雑巾がけ。風呂場をたわしでガシガシ磨く。ゴミだらけの海岸で、黙々と廃棄物を回収する。山積みの食器を次々に手洗い洗浄する。書架一杯の書籍を丹念に分類する。分からない問題を、何人もの先輩に聞いて歩く。焼け焦げの固まった鉄板をコテで削り取る。何人もの子供にもみくちゃにされながら、子供の番をする。路上で声を涸らして募金活動に勤しむ。上司の見ていない場所でも、休まずバリバリ肉体労働する。

 そんな健気な人たちを見ると、応援したくなります。健気さは女性の方が引き立つので、敢えてシンデレラ・コンプレックスと呼んでみました。でも健気に頑張っている人たちには声援を送りたい。とりあえず、心の中だけにしておきますが・・。

00.10.17
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