「肩凝りは、肩凝りと認識したところから始まる」なんて言いますね。「西洋人よりも東洋人に多い症状だ」とも聞きますが、どうなのでしょうか?
どうやら肩こりの正体は、よく分からないようです。医者に言わせれば、血行が悪くなることが原因だそうですが、それは結果でしかないようです。確かに体質的に成りやすい人はあるようです。肩に鬱血ができる人もあります。マッサージや温泉が効くのも、血行を良くするのだから理に適っています。
では、なぜ肩だけが凝るのか。あるいは、なぜ体質に拘るのか。検討が必要だと思いませんか?
人間の腕は意外に重たいのです、切り取って測ってみることも難しいので実験しませんが・・そんな重たいものを毎日ぶら下げて歩くのですから、大変です。それでも腕にモノをぶら下げて歩くのと、ぶら下げないで歩くのでは、負担が全く違います。腕の重量の何分の1のモノでも、です。
それは腕の加重に耐えるだけの筋肉が発達しているからで、負担に感じる時は、日頃から持ち慣れない重さのモノであるのです。日常グランドピアノを運んでいる運送屋さんにとって、米俵を負担に感じないのと同じでしょうか。ポン太のように、日頃箸より重いモノを持たない人間には、通勤鞄を偶に持ち歩くだけでも負担です。肩凝りは一種の筋肉痛なのかも知れません。
肩凝りと一口に言いますが、凝るのは筋肉の筋です。肉では無いようです。筋肉疲労や筋肉痛なら、痛むのは肉なのですから、やはり血管系なのでしょうか。マッサージは、筋を揉みほぐします。重い腕をぶら下げて悪化する血行を良くする効果があります。それでも首系と肩系では、筋の性質も症状も違っています。首筋が凝るのは、頭が重たいか、骨が少し曲がっているかズレているかすると、整体の先生が言っていました。肩筋は腕のせいだと思うのですが。
いずれにせよ。日常から肩筋や首筋をほぐす運動をするのが有効とのこと。ラジオ体操を毎日1〜2回すると良いのだそうです。ストレッチも良いけれど、程良い回数や時間と、継続性が重要だとか。あとは首や肩を筋トレで鍛えるのも良いそうです。肉が増えれば筋への負担も軽くなるそうなので。。。全部は無理だなぁ。
別の医者は、目薬の投与とブルーベリー系食物の摂取を、薦めています。疲れ目は首筋系に来るそうです。これなら何となく思い当たることもあったりします。黒いサングラスも良いそうですし、何よりディスプレイを見る作業を減らすのが肝要だとか。肩凝りの解れるキーボードなどありませんでしょうか。ストロークが堅くて指を痛めそうなのは困りますが・・。
いや待てよ。肩凝りであることを否定することで、肩凝りから解放されるのだろうか。認識を変えるならば、それは肩凝りではない。楽しい会話や観劇の合間には、肩凝りを忘れることができます。さすれば、日常も肩凝りを忘れることは可能なのではないでしょうか・・。寝不足の翌日は、とくに肩凝りが酷くなります。
どうして肩凝りは起きるのだろうか、それを考えると夜も眠れない(笑)。
00.10.14
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