ちょっくら昔、趣味の家系図調査をしていたときのお話です。外国の王室にまで手を広げていたときに、カタカナでは全く違って見えるのに、アルファベットでは結構似ている名前が多いことに気づきました。今回はそんな話題です。
たとえば、英国皇太子はチャールズですが、仏国ではシャルル、独国ではカール、西国でカルロスです。そして語源は、ローマのシーザー(カエサル)からきている伝統的な名前だそうです。同様に英国でウィリアムは、蘭国ではウィレム、独国ではヴィルヘルム。英国でヘンリーは、仏国でアンリ、独国でハインリッヒ、西国でエンリケ。
また英国でピーターは、伊国でペテロ、露国でピョートル。英国でジョンは、独国でヨハン、伊国でヨハネ、西国でジョアン。英国のアンソニーは、独国でアントニー、伊国でアントニオなのは簡単ですよね。さあ、何人出てきましたか?
何に苦労するかといいますと、外国人に名刺を頂戴した場合です。自己紹介の発音を正しく聞いておくと良いのですが、なかなか聞き取れないので名刺のスペリングを見てしまいます。この場合、正しいスペリングを覚えておくとミスは少ないのですが、上記のチャールズとシャルルのような呼び間違いをしてしまいます。
英国に居て、歴とした英国人と話をするのなら、チャールズと見当が付きますね。しかし多国籍企業の人間だと・・・国籍は分かりません。欧米人はほとんど同じに見えます・・・。結局は一度も相手の名前を呼ばないで要件を済ましてきたり(笑)。相手は熱心に呼びかけてくれるのですが、う〜む。先日のオランダ出張でも、いろいろと苦労を致しましたです。
あと苦労したのは、自己紹介でしょうか。どうしてもファミリーネームが先に出てしまって、アセアセ。近頃は「日本人もW式(姓+名)での自己紹介を」なんて話がありますが、相手にはチンプンカンプンでしょうから、やはりE式(名+姓)ですよね。先方からは、名刺通りの発音で呼びやすいなどと喜ばれたり・・・。
ポン太の国際化には、まだまだ時間が掛かりそうであります。とりあえず8月早々にニューヨークへ行って参りますが、あまり進歩しないような気もしますね。
00.07.30
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