小学校時代、絵日記とかに悩まされた経験は、ありませんか? 胸を張って書きますが、私はあります。絵日記なんて、長いだけの夏休みで毎日何を書けというのでしょうか! と子供心に悩んだものです。
朝起きて、ラジオ体操に出掛けて、宿題をやって、朝御飯食べて、テレビを見て、昼御飯を食べて、昼寝して、近所を散歩して、夕御飯を食べて、テレビを見て、本を眺めて、寝る。これが私の一日でありましたので、絵日記に書く絵さえもないのでした。観察日記とかいうのも面倒でしたしね。まとめ書きしたりとか・・・(笑)。
ど〜せ、先生だって真面目に読まないのですから、もう少し意義のあるものを書かせて欲しいと思いました。子供時代の絵日記を大人になって読み返すことも無いと思いますしね。先生方は、子供に自由時間を与えるのがお嫌いらしいので、無意味で単調なものであっても、どっさり宿題を出すのがお好きなようです。
同じことが、読書感想文についても言えると思います。題材がフリーであれば救いですが、小学校時代は「課題図書」というのを読ませて、感想を書けと言われました。1冊のこともあり、数冊から1冊を選択できることもありましたが、あまり面白みのない使い古された作品が中心です。
読書感想文といわれたときに、あとがきを延々と書き写す人、本文から長々と引用する人、全く勝手なストーリーを作り上げる人、そして他人の感想文を真似る人、いろいろありました。勝手なストーリーはともかく、独創性があまり問われない行為でした。どうせ宿題に出すのなら、もう少し違った試みも欲しいな〜、と思ったものです。
例えば、読後感想文。作品は読むのだけれど、一切作品について触れることなく、その作品を読んだ後の「読後感」を書きつづるというものです。予め先生が与えるキーワードについて、読書前、読書直後、読書翌日とかの考え方の変化とか、1回目と2回目と3回目の読後感の比較とか、感受性を問うようなスタイルで有れば、もう少し面白いのではないでしょうか。
1回か2回だけ、ショートショートを作るという課題や、自主作曲をするという課題がありました。無意味に時間を費やして、詰まらないものを作りましたが、こういう課題も結構ためになると思います。もっとも、夏休みも終わりになって積み上がる宿題を片づけるとなると、そんなことも言っていられないわけですけどね。
00.05.21
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