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雑記帳No.085
医者と患者の会話

 以下の会話は、一部フィクションです。気にしないで下さい。

医>おや初診ですね。どこか悪いところでも?
患>最近、手の平の皮が剥けるんです。例年のことなんですけど。
医>清潔にすればいいんだ。水虫じゃないのかい?
患>いや、毎年微熱が続いたあとで、手に汗を掻き続けるんですけど。
  その後でして・・・。秋口と、たまに春に成るんです。

医>ふ〜む、見せてごらん。
患>(手を差し出す)
医>これは結構凄いね。(皮の厚さが)2〜3ミリもあるよ。内臓だねぇ。
患>定期検診に引っかかったことはないんですよ。
医>そのシーズンに受けとらんだろう? 季節の変わり目に弱くなるんだ。
患>あ〜そうですか。

医>それでも、精神性の方だと、分からんなぁ。
患>え、精神病ですか?
医>いや、毎日頭をフル稼働しているとね。肉体が精神に負けて衰弱するんだ。
患>例えば?
医>寝る間を惜しんで、勉強するとか、残業するとか・・・。
患>毎日20時までには家に帰るんですけど。

医>帰ってから、何をしてます?
患>インターネット、読書、執筆。
医>それじゃあ、休めたことにならんでしょ。頭は休めないと。
患>それが原因の可能性が高いと?
医>肩こりとか微熱は、ずっとあっても気付かないもので、季節の変わり目に
  敏感になったりするんだよ。自覚症状が出るのもそういうときが多いな。

患>これは他覚症状ですよね。
医>ここまで非道いのは、下手すると入院ものだねぇ。
患>うげっ、今年の入院は困るんですけど。
医>毎年続くようなら、2年ほどで死んだ例も聞くよ。
患>でも死なない例も多いんでしょ?
医>医者の話をマジメに聞かない患者が、死ぬんだよ。

患>どういう生活にすれば良いでしょう?
医>家では頭を使わないこと。奥さんやお子さんと話でもしなさい。
患>え〜と、独身なんですけど。
医>それがイカン。生活が偏るし、食事も偏るだろう? 結婚しなさい。
患>できれば、してますよ。

医>生命保険は掛けているだろう?
患>はい。それが何か?
医>近々死ぬかも知れないからと、保険金目当ての結婚を誘うと良い。
患>生き延びたら? 保険金目当てだと大変でしょ?
医>そしたら殺されるかもなぁ。

患>他殺だったら保険金が多くなりますね、センセイ。
医>キミ。冗談を言ってるのではないのだよ。
患>センセイが言い出したんですよ。
医>まあ、体は大事にしなさい。
患>へ〜へ〜。(ちゃんちゃん)

99.11.28
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