東京へ出てきて10年目に突入しました。今では標準語バリバリで垢抜けした好青年に・・・成ってるわけないですねぇ。なかなか20年間身につけたものは抜けませんね。着の身着のままで上京してきましたが、今では知人も増え、友人もでき、それなりの生活基盤もできました。振り返れば遠い昔のことですが、まるで昨日のことでもありますね。
いよいよ三十路入りですが・・・ふと二十歳の頃を振り返ってみました。1989年1月8日、昭和天皇が崩御されました。実は成人式(当時は年内に20歳に成る予定の19歳でも参加できたのです)を目前に控えて、中止だけは避けたい心境でした(辛うじて開催されました)。スライドとミニ演劇を組み合わせて、神戸市の新成人にアトラクションを見せる準備に奔走していたのでした。10人強の仲間で脚本を書き、資料を集め、ギャグを考えました。演劇用の衣裳を作り、冬休み返上で練習をしていたのです。今振り返ると卒業公演を控えた劇団員の気持ちが分かります。
ネタは・・・1969年から20年間の時事ネタをスライドで繋ぎ、流行歌をバックで流し、未来にストーリーを繋げるというものです。まあ、いずれポン太の研究で述べるとして、と。アトラクション前には、新成人代表として宮崎神戸市長(当時)から記念品授与がありました。実名を呼ばれますし、恥ずかしいですね。宮崎市長は好きだったので、握手ももらいました(やはりミーハー)。アトラクションを無事に終えた後は、ブラポルの演奏会と河島英五さんのコンサートでした・・。
あ、またも脱線しました。当時はずいぶん大人になった気分でいました。まだまだ学生の分際ながら、成人を意識して、生活スタイルを大人風にしてみたりとかしました。思い出しただけでも、恥ずかしい大人風でしたけど。一応は童顔だった当時は2,3歳若く見られました。それが嫌で嫌で、何とか年長に見られるよう小細工をしました。その行動自身が子供そのものだったのですが、詳細は機会を見て書きますね。
普通、子供のままで許されるのは何歳まででしょうか? 高卒なら社会人を始めていますし、短大卒でも20歳のうちに新・社会人ですね。日本社会では社会人でも22歳ぐらいまでモラトリアムを呉れているような気もします。ちょっと大人のフリをして見せても笑ってくれますし、子供っぽい行動をしても許してくれます。30歳になったら、絶対に無理ですけどねぇ。
とにかく20歳では背伸びをする必要がないと思います。タバコを吸ってみたり、洒落たバーに出入りしてみたり、ブランド商品を買いあさってみたり、海外旅行に出掛けてみたり、耳ピアスをしてみたり、、、することは必要なのでしょうか。悪いことではありませんが、無理をすることは無いと思うのです。いずれは年相応に見られるように成るのですし、その頃にはわざと子供のフリをして若く見られようとするはずですから、今は若さそのままで良いような気がします。
今年20歳となった知人が三人いますが、その三人ともに・・・やや背伸びがちな雰囲気を感じます。もっとリラックスして自然な若さを見せてみたらどうなのかなぁ。
99.04.17
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