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雑記帳No.025
ガキとお子さま

 人間だれでも外見(そとみ)と中身のギャップはありますね。長く付き合わないと分からない場合もありますが、外見がオヤヂでも中身は子供っていう人を見掛けます。ある意味では可愛いと言えるのですが、その子供の正体が、単なる我が儘で自己中心的なガキなのか、童心微笑ましいお子さまなのか、でこちらの心情も変わるのではないでしょうか。

 大人になるのが良いことかという議論は別にして、外見が大人で中身も大人である人には憧れます。また、外見が大人で中身がお子さまなのは、疲れはしますが、楽しい付き合いができます。外見がお子さまで中身が大人なのは、生意気な感じでヤですね。では、外見が大人で中身がガキなのは・・・近くに寄るのもイヤです。30歳、40歳に成らんとして中身がガキだというのは信じがたいことですが、周りを見渡せば結構いらっしゃるのです。
 さらに言えば、彼らは存外の俗物で、ブランドや流行を身に纏えば大人であり、中身も自ずと大人であると考えているようです。その裏返しで、ブランドや流行に疎い者は、(単なる価値観の相違に過ぎないのですが)子供だと考えているから始末に負えません。相手を自分のレベルに引き上げようと世話を焼いてくれますが、これは価値観の押し売りなのです。非常に迷惑ですね。本当は社会常識を身につけることが大人の条件のはずでしょうがね。
 あまりの自己中心的な行動に辟易することも多いのですが、最近はガキはガキだと割り切ることにしています。ガキと同じレベルで喧嘩をしても、自分のストレスが溜まるだけですからね。

 お子さまならどうなのかを考えてみます。中身がまるごとお子さま・・・なのは願い下げです。普通はあり得ないはずですが、43歳の某女史は中身の80%ぐらいがお子さまです。演技でない証拠にアルコールが入ってくると手が付けられないほどお子さまパワーが炸裂しています。困ったものです。38歳の某店長も二年前まではお子さまいっぱいでしたが、近頃の経営難でストレスが蓄積されて、最近はお子さまパワーが失われてしまいました。ちょっぴり残念ですね。
 個人的にはほどほどお子さまな人に憧れます。舌足らずな話し方、子供っぽい言い回し、お子さまな仕草・・・幼稚園や保育所の先生によく見掛けるタイプですが、男性であってもかわいいと思わせる人がいます。マジでお子さまッポイ行動を取る人もいますが、演技であっても良いと思います。いずれにせよ、お子さまとは何か、お子さまは他人との付き合いにどうプラスになるか、を知っているわけですから、良いことだと思います。得てしてお子さまであることは、人間関係の潤滑剤になっていると考えています。

 今回の結論です。ガキは決して人間関係の潤滑剤には成り得ず、むしろギスギスさせます。ガキであることは本人が気付いていないことが多いです(本人が気付いていて、意識的に行動しているのなら、これは単なる我が儘の固まりであります)。ガキは本人が大きな失敗をしない限り治ることはありません。ガキに付ける薬はありません。「世間にツバキを吐く人間には、そのツバキを喰わせよ!」。ちょっと厳しい結論だったでしょうか。

98.06.02
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