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4.家系図集を当たる

 縁の寺社を訪ね、○○さん調査も終わったら、図書館で系図集を探しましょう。自分の姓がどんな地域や一族に多いのか調べることができます。見当をつけたらその地域の郷土史や一族の家系図を調べます。その中に○○さんが見つかれば超ラッキーですね
 他人の家系図は一般には公開されていません。現存の多くの資料は江戸時代前後に天皇や幕府が公家・大名に命じて提出させた系図を集約したものです。場合によっては篤志家が自分の家系図を公開してくれることがありますが、この事例はわずかです

 楠氏の系図は一般に公開されていますが、現在のところ、近世以降の真正家系図は発見されていません
 ところが問題はあります。室町時代において、楠流を名乗る大名はほとんどありませんでした。足利将軍への遠慮と、戦国時代前後の混乱と、源平交代論の流布が大きな理由と考えられます
 江戸時代以降は、楠流軍学(由比正雪らが有名です)が流行し、自称楠氏が多く現れました。つまり、家系図の偽造・偽作が流行したということでもあります

 楠氏系図は、ココをご覧下さい
 その派生氏族には信貴右衛門尉正意という人物が見つかります。「系図纂要」には馬渕、九頭神、小和田、貴志、河合、深澤らの祖と記載されていますが、その世系は不明です。また正成の後裔正武が称したとする文献もありますが、家系図には複数いるので特定できていません