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エセ・ニューヨーカー日誌No.06
インターミッション

    今回のスケジュールでは、半分が終わりました。つまり、ACT1(第一幕)の終了ですね。そこでIntermission(幕間)に、にわか仕立てのマンハッタン情報を紹介しましょう。
NY州マンハッタン
    NY州は、アメリカ合衆国の北東に位置し、大西洋に面しています。早くに入植が始まり、一時期は合衆国の首都も置かれました。州としてのNYは、マンハッタン・リッチモンド・ブルックリン・クイーンズ・ブロンクスの各地域から構成されます。市としてのNYは、マンハッタン(マンハッタン島)を指します。

    マンハッタン島は、堅い岩盤に覆われていたために浸食を免れた離島で、西にハドソン川、東にイースト川(実体は海)が流れています。そして周囲とは橋や地下道路で結ばれています。入植は南端のロウアー・マンハッタンから始まり、1626年に「史上最大のバーゲン」と呼ばれる嘘のような安取引によって、先住民族からオランダが全島を買い上げました。

    1664年に大英帝国が、オランダからマンハッタンを奪い取り、王弟であるヨーク公の名からニューヨークと命名しました。マンハッタンは海洋貿易や沿岸貿易の拠点として栄えました。このためアメリカ独立の時点でも、マンハッタンは英国軍の占領下に置かれていたほど重要拠点でした。
マンハッタンの地域分け
    マンハッタンは、5つの行政区域に分けられています。下から順に、ロウアー・マンハッタンダウンタウンミッドタウンアップタウンアッパー・マンハッタンと呼ばれています。ウォール街など経済の中心地はロウアーに、リトルイタリーやチャイナタウン・ソーホーなどはダウンタウンに、商業の中心はミッドタウンに、高級住宅街やセントラルパークはアップタウンに、黒人居住地区となっているハーレムはアッパーに、それぞれあります。

    マンハッタンは、南北20km、東西3kmの縦長の島です。東西をAvenue(街)、南北をStreet(丁目)でほぼ均等に分割してあり、個々の街区は○街×丁目という呼び方がされます。ただし、住所は街と番地で呼ばれています。

    街は1番街〜11番街までありますが、その間にレキシントン・パーク・マジソンの3街があります。街と街の距離は約250mで、徒歩の目安は3分。丁目は南端の1丁目から北端の155丁目まであります。丁目と丁目の距離は約80mで、徒歩の目安は1分です。また特殊な通りに、ブロードウェイがあります。
市内の交通
    市内の移動は、地下鉄とバスとタクシーが基本です。地下鉄は、ほぼ南北に数本通っていますが、東西の移動には不便です。東西には、バスが使われます。地下鉄もバスも、トークンと呼ばれるコイン1枚で利用できます。タクシーは、イエローキャブと呼ばれる黄色に塗装された共通仕様のものです。似たものに、ハイヤー(白タク)がありますが、値段交渉を伴うので、観光客は使わない方が安全とのことです。

    信号機は、あらゆる交差点にあります。「WALK(普通は白)」で渡り、「DONT WALK(普通は橙)」で停止します。一応「DONT WALK」が点滅中は渡れますし、車用の信号が赤に変わるまで渡っている歩行者は多いです。あまりに信号機間の距離が短いので、車道は慢性的に渋滞しています。歩行者も数分おきに信号に引っかかるので、安全を確認してダッシュしていきます。つられると、結構危険な局面もあります。信号は守った方が良いでしょうね。

    では、次回からACT2(第二幕)へと進みます。
     
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