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小宮君の私的曲紹介(第0回)
作者からのメッセージ

拡大表示 世の中には無数の曲があふれています。クラシックというジャンルに限っても、とてつもない量になります。
 それらのうちのどれが自分の感性にしっくりとくるかは、実際に聴いてみるまで全く予測できません。教科書に出てくるような超有名曲がそうである場合も多いでしょうし、たまたまつけっぱなしのラジオから流れた、名も知らぬ作曲家の曲に心とらわれてしまうこともあるでしょう。
 そんな自分にとっての「名曲」との出会いは、なかなか楽しいものです。ここでは私の数少ない、また限られたジャンルでの音楽体験で出会ってきた曲をいくつか、自由なスタイルでご紹介していこうと思います。
 私の好みの関係上、扱うのはバロックから前古典にかけての器楽合奏曲が中心で、あまり一般に知られていない曲が多くなるかも知れません。
 一方内容の方は、学問的な知識がそれほどないので専門的な話は深くできないし、また自分で少々演奏もするので、その観点からも話をしてみたいし、さらに曲だけでなく演奏団体についても書いてみたいし…、というようにあまり固まっていません。ま、どのような話になるかはその時の気分次第、ということでご勘弁ください。

作者プロフィール
#N生。高校の部活でヴァイオリンを始めるが、人員難のため間もなくチェロに転向し、現在に至る。一応、公称ではチェロ奏者となっているが、最近では写譜をすることによってアルト記号が読めるようになったため、某アンサンブルではヴィオラを弾いていることもある。また高校の部活の定期演奏会には、コントラバスでOB出演した経験も持つ。
 音楽を趣味とすることに開眼したのは、生涯最初の演奏会で採り上げた、バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BMW1043」と、ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV275」に、非常に感動したためである。なお、このヴィヴァルディの協奏曲は高校時代から探しているものの、未だにCD、レコードを発見できない幻の曲である。どなたかご存じの方があったら情報をお寄せいただきたい。
 音楽の趣味が王道から外れだしたのは、生涯2度目の演奏会で採り上げた、C.Ph.E.バッハ「シンフォニア集 Wq.182」に、無茶苦茶感動したためである(これについては第1回第2回に詳しい)。現在所蔵の200巻以上のテープ、60枚余りのCDは、その大半がバロック、前古典期の音楽であり、なおかつ有名でない曲が多い。
 現在は2つのオーケストラ、2つのアンサンブルに所属する。オーケストラではベートーヴェン、チャイコフスキー、ブルックナーなど、ごくまともな活動を行っており、決して怪しい者ではないことがこのことからも分かる。しかしバロック、前古典の音楽を人に勧める悪癖があり、時折、失笑、苦笑、顰蹙を買っている。

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