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前略 中内様(No.29)
私信(H09/10/23)から

 日経ビジネスの10月22日号の記事を拝見しました。週刊ダイヤモンドに続いて潤副社長の写真と意見が掲載されていますね。ようやく副社長がどのような人物か見えてくるようになったかと思います。ハイパーマートに関する改善効果と将来への展望は明確に示されていますし、イントラネットに関しても明確なビジョンを持っておられることが分かります。

 雑誌や新聞のインタビューで述べられるコメントは、社内の総意であったり、副社長ご自身の考えであったりするかと思いますが、常に明確なビジョンを描き、それを達成する手段と期日を示すことで、社会から信頼を受けることができます。今後も一層マスコミに出られる機会が増えるかと思いますが、この点を重視して頂けたらと思います。

 その昔、ダイエーグループには「BCP汚染」と呼ばれる問題企業がありました。Bは「Big−A」、Cは「クラウン」、Pは「プランタン」のことを指します。Bは再建中、Cは売却済み、Pは女性重視路線をひいた銀座店のみ好調です。現在のグループの癌は「ハイパーマート」だといわれています。あまりにもアメリカ路線を走りすぎたことが災いして赤字を垂れ流し続けてきています。
 この事業は潤副社長が代表のプロジェクトチームが推進してきたため、潤副社長の経営能力不足の論拠になっています。果たしてどの程度関与して失敗したのかは不明ですが、現在は潤副社長の陣頭指揮で少しずつ客足は伸びているらしいです。ハイパーマート問題をどれだけ迅速に解決できるかが、潤副社長の経営能力をアピールする唯一の手段となりつつあります。

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