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前略 中内様(No.26)
OMCカードの加盟店を増やしましょう

 デパートや商店街においてハウスカードの発行が盛んです。年会費が必要なカードを複数持つことは費用的に無駄です。このため利用度の少ないカードは取捨選択をされます。VISAMASTERカードは国内外の加盟店が多いため、いずれかとの提携カードが一般的です。そのため国際的に通用することは、他社カードとの差別化には役立ちません。OMCカードの差別化には、OMCカードが単独で使える店舗を増やすことです。
 Kou’sでは各社カードが利用できますが、これは非常に残念です。OMCカードのみを利用可能としてこそ差別化が図れますし、新規会員とその利用高が利益となるはずです。新規会員がOMCカードの良さを宣伝してくれれば、新たな新規会員を生むことにもなります。もはや他社カードの利用を中止することは困難ですので、最低購入義務付け金額を設定することや、ボーナス一括払いを不可とすること等により、OMCカードとの差別化を図ってみましょう。

 カード利用者にとって、地域密着型の書店やCD店、家具屋等でカード利用ができないことは不便です。比較的まとまった金額の買い物であっても、店側がカード決済の手間と手数料を敬遠することが原因です。手間と手数料の軽減をすれば加盟店が増えないでしょうか。
 CATを導入すれば決済の手間が軽減されますが、CATは高価な機械ですし、専用回線も必要です。無償貸与をして加盟し易くするすることは一つの良策ですが、その加盟店が他カード会社とも契約する場合はCAT使用料を徴収することを予め明確にしておく必要があります。これにより他社カードとの差別化が可能です。
 また手数料の割引も必要でしょう。街の本屋さんは、粗利益率が20%前後ですが、不良在庫が多く商品回転率が低いため、数%の手数料は大きな負担です。このことが加盟を妨げる原因でもあります。当面は手数料の一部を割り戻し、実質手数料を1〜2%にするのはいかがでしょう。全く利益に成りませんが独自加盟店を増やすために是非ご検討下さい。ただし、加盟店が他社カードにも加盟すれば通常手数料に引き上げる条件は必要です。
 さらに、店舗内にOMCカードの申込用紙を設置してもらい、1件500円程度の加入報奨金制度を導入すれば、新規会員をわずかずつですが増やすことができます。

 さらに御社グループの店舗でもOMCカード加盟を促進しましょう。らんぷ亭やほっかほっか亭など金額が些少の店舗ではカードの利用ができません。しかし、「サインレス方式」を導入すれば、専用レジは割高になりますが、カード決済の手間はわずかで済みます。カード会員がカードを利用する機会を増やし、カードを使うライフスタイルを定着させることは、最終的に利用額の拡大に繋がります。会員の消費動向をもう少し広く捉えることができるようになることも、今後のカード戦略上有利なことだと考えます。

 是非とも積極的なOMCカード加盟店を展開してください。

 OMCカード関連第三弾。CATをヒモ付きで配布して加盟店を増やそうということです。
 近頃は商店街で共通のクレジットカードを発行する例が増えています。信販会社のほか、GCカードなどが仲介する例が多いです。またクレジット機能のない「デジタル式ポイントカード」も積極的に導入されています。最大の狙いは個人店やスーパーマーケット(SM)と、商店街の差別化を図ることです。ところが商店街は多くの場合はSMと対立関係にあってOMC会員に取り込みにくい難点があります。つまり逆に言えば、個人店や郊外店に食い込めれば事業展開の余地があるということです。OMCもダイエー色を薄めつつ流通業界のグローバルカード化を目指して欲しいものです。

#N度の売上高に占めるグループ依存率は55%だったそうです。2000年度には50%まで低下して、ようやくグループ色が半減してきました。セゾングループからはほぼ脱却したクレディセゾンにはまだまだ及びませんが、これからOMCカードもグローバル化するのでしょう。その結果として、グループのシナジー効果が薄れて、独立路線か売却路線を歩むことに成っていくのでしょうね。

[2001.04.29]
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