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前略 中内様(No.24)
インターネットを活用しましょう

 御社のホームページが最後に更新された月日はご存じですか。何と今年の4月1日です。就職情報を開示すると宣言していますが、本年の募集要項などは掲載されていません。これではホームページがない方がましだと思いませんか。まさに情報化時代に乗り遅れています。
 さて、昨年当たりからホームページを開設する企業が増えています。企業の事業内容、採用情報を公開しているものが多いですが、独自情報を発信している企業が増加しています。ホームページは安価な情報発信ツールであり、その宣伝効果は極めて大きいです。御社の企業概要は内容が充実しており、並クラス以上ですが、その後の情報更新がなされないことは問題です。

 さらに致命的な問題があります。採用情報等を掲載するにも関わらず、インターネット検索ツールである「YAHOO!!」では発見できません。御社ホームページの閲覧者は少ないのではありませんか。また御社のアドレスは[http://isr.co.jp/daiei/]ですが、一部上場企業で在れば[http://www.daiei.co.jp]というアドレスの取得は最低限必要です。インターネットを使いこなせない企業が、情報化戦略を打ち立てても全く社会の信用を得られません。
 まず、オリジナルのアドレスを取得し、そこへ御社のホームページを移動させることが必要です。次ぎに、新聞や折り込み広告にアドレスを大きく掲載し、大々的に宣伝をしましょう。一般利用者への宣伝には、アンケートやクイズを利用したプレゼントキャンペーンの実施が効果的です。そして国内のメジャーな検索ツールには全て御社のアドレスを登録し、バナー広告の掲示もしてみましょう。そして主婦や学生がアクセスする機会を待ちましょう。さらに専属の運営管理者を張り付け、利用者からの質問・意見には即日に対応できる体制を確立しましょう。ホームページの情報を毎週1回は更新するためのスタッフも多めに確保しましょう。

 ホームページに掲載すべき情報は、各店舗の具体的な紹介(現行のものでは不十分です)、企業の顔である社長や副社長の談話掲載、最近のニュース、新聞や雑誌に掲載された記事の公開、当面の企業戦略、詳細な財務情報、学生や中途採用者の募集要項と募集状況の公開、一般社員の週代わりでの紹介、などタイムリーな情報更新を目指しましょう。加えて、社員のみのアクセスを前提とした社内報やグループ紹介情報も掲載すると、社員によるアクセスが高まるとともに不要な回覧等を削減できます。
 掲載情報の企画は外注してはいけません。企画は全て社内で内製する必要があります。ホームページの製作は外注で宜しいでしょう。社員の内でホームページを開設している人があれば優先的に配属しましょう。御社は、メディアバレー等のパソコン専門店を展開されているので、インターネットのノウハウを蓄積し、さらにお客様に様々な提案ができる能力を養う必要があるでしょう。

 情報発信で成功しているのは日本マクドナルドです。とくにインターネット・クーポンは試行中ですが、なかなかの効果を上げていると聞いています。御社もローソン等でクーポンサービスを実験されているのであれば、インターネットを利用したクーポン配布もお考え下さい。
 また一の市などのお買い得情報、今月のセービングプライス商品、店長への直行便からQ&Aの事例等を紹介・公開することは、御社が真剣に情報化に取り組んでいることをPRできると考えます。

 是非ホームページの充実と利用者の増加対策をお考え下さい。なお駄作ではありますが、私は自分のホームページを開設しております。

 今回の件は情報収集不足でした。ダイエーはhttp://www.daiei.co.jpというHPも公開していたのです。ただし、更新日は6月18日でしたが。今年に入ってから工事中の表示に変わり、何か新しいことに取り組んでいるようです。
 その後メディアバレーとKou’sのHPがそれぞれ開設されています。OMCとイチケンもHPを作ったのでグループとして多少は体裁が整ってきたようです。しかし内容的には写真は多用されているものの、情報発信にはほど遠いという感じです。マクドナルドなど外資系に比べるとまだまだインターネットを使いこなしていない感じがします。

補足11998年1月Kou’sのホームページの計画が発表されました。本来は会員専用スーパーですが、インターネット上で一般消費者を対象に商品価格を案内することに成った模様です。また従来は新聞に掲載した体験来店券をインターネット上からダウンロードできるようにするそうです。提案の効果があったでしょうか。
補足21998年2月1日の時点で、ダイエー及びKou’sのHPアドレスがYAHOOへの上場が確認されました。
補足31998年4月16日に投稿ページ「ホッとオレンジ」が開設され、お客様との積極的なコミュニケーションの場を設けました。いよいよ前進ですね。またダイエーが報道機関に発表した資料を掲載する「ニュースリリース」もアップされました。最近の流行ではありますが、あのダイエーが・・・というので高く評価できます。

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