前略 中内
様(No.11)
値札プレートを見やすくしませんか
POSレジの普及により、食品売場では値札を張らない商品が増えました。陳列棚に商品名と価格が記載されていますが、なぜか1個当たりや100g当たりの単価が記載されています。また、バーコードや謎の商品コードなどが記載されています。
値段は大きなゴシック文字で書かれていますから、よく分かります。しかし商品名がよく分かりません。他の情報と同程度のポイント文字が採用されているためです。売場では値札プレートが左右にシフトしていて価格表記が分かりにくいことがあります。商品名をもう少し大きな文字で表記し、バーコードの他は表記を省略できませんか。
値札プレートの商品名が小さいことは、東急ストア等でも同様です。しかし、新製品や目玉商品のプレートは、プレートサイズが大きく、商品名も大きく、シンプルです。ダイエーナウのように「この用紙は再生紙を使用し...」という表記もありません。せめてお客様にお勧めしたい商品の値札プレートは、大きくし、商品名も大きく表記し、シンプルな表記にしてみませんか。お客様に情報が正確に伝わると思います。さらに、セービング商品の場合も、セービングのプレートを単独で付けるのでなく、セービング用の大型プレートを作って表記すればどうでしょうか。
なお、ダイエーナウのドリンク売場ですが、ポカリスエットとセービングのドリンクの違いが明瞭でありませんでした。缶のデザインが良く似ていることもありますが、お客様に誤認を生じさせる可能性があります。カラーの違う缶を隣に並べ、コーナーの印象付けを行うなどの工夫をしてみて下さい。また、BOSSコーヒーだけ崩れそうなほど陳列してありました。陳列棚に30本も必要ないと思いますので、余剰分は下げておかれることをお奨めします。
お客様に多くの情報を提供したいあまりに、小さな値札にたくさんの情報が書き込まれることが多いです。しかし大多数のお客様には無駄な情報としか映らないことが多く、お客様にストレスを加えているともいえます。その点、値札を商品に張り付けていた従来の方が、シンプルで見やすかったことになります。
ただし値札を貼る作業は大変であり、検品や価格変更での手間が煩わしいという事情があります。最近ではバーコードが普及しているので、どこかに端末を備え、バーコードを読ませれば必要な情報が引き出せるデータベース端末を儲けるなどし(ハンディターミナルやレジの機能であっても良い)、少数のお客様のニーズに応える努力をしてみるべきだと思います。
総 括
結局は、セブンイレブンも値札プレート方式に成っています。手間と効果を考慮すると、値札プレートの方が簡便であるようです。またフェイス取りを時間帯などで変える作業も、近頃の大型化の傾向から見ると意味が無く、手間ばかり掛かるようでもあります。ただローソンとセブンイレブンを比較すると、商品の陳列一つからして洗練されていない印象が強いです。1店舗の日販に大きな開きがあるのは、そうした基本的なところの未熟さに負う原因も多いのではないでしょうか?
ローソンは三菱商事が筆頭株主となり、ダイエーとは独立した路線を歩む模様です。どうした路線になるのかは不透明ですが、新しい販売ノウハウを導入して、洗練されたチェーンストア経営が進むことを願っています。
01.01.28