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前略 中内様(No.07)
「一の市」はお客様を遠ざけていないか

 私は一の市を利用したことがありませんので、よく分かりません。しかし特定の日だけ商品が割安であることは、お客様に買い控えを起こさせていないでしょうか。
 今日は残り少ない冷凍食品だが、来週にはダイエーで安くなると考えている家庭があったと仮定しましょう。そんな場合は、お客様が冷凍食品を使わないまま機会損失になるか、今週のダイエーよりは安い冷凍食品を他店で買うという現象が起きるはずです。あるいは他店で買った冷凍食品が冷凍庫を占領して、ダイエーの冷凍食品は買えないということもあり得ます。これは冷凍食品に限ったことではありませんが。

 また、OMCカードを使うお客様は、ポイントが二倍貯まる日を狙って高額の買い物をされるでしょう。しかし、一回で一人が運べる荷物には限界があります。宅配サービスもあるようですが、レジは別々なので手続きが大変です。郊外店でないとマイカーで運べません。だからといって二度も三度も来店されるのは大変です。当日の夜、買い忘れた商品に気づくこともあるでしょう。
 ですから、毎日何かが安いことの方がお客様には便利なはずなのです。またポイント換算も、セービング商品などお奨め品の購入分はポイントを二倍にするなど違う工夫を試みて見ませんか。お客様に特定の日にまとめ買いをして頂くよりも、毎日少しずつ買い物をしていただく方が売上げ、利益とも増加することと思います。

 一の市そのものは良いアイデアだと思いますが、月に一度でなく、週に一度以上の市が開かれる方がお客様には便利だと思います。午前中の生鮮品割引や朝市などの積極的活用も店舗の活性化に役立つのではありませんか。

 この回はちょっと研究が不足して不十分な提案になっています。派手なCMで話題を呼んだこともある「一の市」です。近頃はあまり目を引く商品が少なくなったという声も聞きます。パワーダウンをしてきているのか、お客様がその安値に目慣れてきたのか、よく分かりません。もしも後者ならば、中内氏のコストダウン効果が実を結びつつあるということで評価されるだろうでしょう。
 しかし地場スーパーが根を拡げつつある昨今では、一般食料品に関してはダイエーの商品が安いとはいえません。価格競争力が失われているのです。とくに野菜などの単品で比較した場合、まとまったロットを扱う必要がない地場スーパーの方が安くて新鮮であることが多々あります。

総 括
 新経営陣は、食品スーパーの分離を選択しました。中小で食品が主体になるものをマルエツやサカエに譲渡し、本体は大型店に特化するという戦略ですが、現在の方向性を見る限りにおいて、雑貨や衣類よりも食品の方が成長性がありそうです。
 同じく経営不振に陥っている西友は、食品スーパーに特化する方向性を打ち出しており、他の空きスペースにはカテゴリーキラーの誘致などで集客力強化に動くようです。どちらの戦略が正解となるかは数年先まで分かりませんが、大型店舗による総合スーパーの時代は終わったような気がします。

01.01.28

 OMCカード会員に対する5%引きデーを設定し、一の市と絡めたセールスを展開しています。しかし、サービスデーの来客が増えすぎてレジで捌ききれず、機会損失を増やしているという見方もあるようです。加えて、月間に何日も安売り日が設定されることにより、平常価格への不信感もあると言われます。広く浅く毎日来店を目指す方が、結果的に店も客もラッキーという話になるようですが・・。

01.07.07
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