ミュージカル作品紹介(第296回) |
BUMBLEBEE TWIST |
■劇 団 ミスター・スリム・カンパニー ■鑑 賞 日 平成14年7月5日(金) ソワレ ■劇 場 名 シアターモリエール(新宿) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■作・演出 深水 龍作 ■音 楽 鈴木 雄大 ■振 付 高野 千夏 ■照 明 松平 みさき ■音 響 嘉陽 宗一郎 |
キ ャ ス ト |
角兵衛 (橋本 和人) 佐恵子 (田中佐恵子) レイラ (山本 明子) 八田 (八田 篤尚) させない教教祖(山口 裕子) マック (面田 成) 畑山 (松井 宗但) 町子 (八島 直美) 源さん (松本 晶) ほか多数 |
ス ト ー リ ー |
ホームレスを組織化して政界の黒幕となった、角兵衛。本来なら幸せであるはずの彼の周囲は、巨万の富に群がる亡者ばかり。愛情の冷めた妻佐恵子、面従腹背の警察署長八田、傀儡のはずの新知事畑山、新興宗教の教祖ババ、ヤクザ者のマック、若者集団「20代まで党」・・・何度もピンチに追い込まれながらも不死鳥のように甦る角兵衛。彼のために、神はある使命を与えていた。。。 |
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 構図は、従来作と似通っており、斬新さに欠ける印象でした。いささか慌ただしい展開で、伏線が十分に活かされていないところもありました。般若心経が使われていましたが・・作品の味付けとしては今一つ。 |
キャスト | ◎ | 主要なメンバーに変更はありません。俳優ごとのキャラクターが定着していることも、シナリオの陳腐化の一因かも知れません。新しい個性にチャレンジしている俳優もありますが。 |
ナンバー | ○ | 「LAST SONG」を除いて、印象に残るナンバーがありません。 |
ステージ | ◎ | 後方に間仕切りが設けてあるほかは、何もないシンプルなステージでした。小道具もテーブル・椅子・ビールグラスなど最小限という印象です。 |
演 技 力 | ◎ | 橋本の毒々しい演技力は、作品を重ねるたびにパワーアップしている印象です。本作では、ついに主役です。八田も目配りが良く、熟成されてきた味があります。 山口のよく分からない怪しさが面白いです。田中は、回想シーンで面白い芝居がありました。 |
歌 唱 力 | ○ | 声に元気さがありますが、歌唱力としては物足りません。中核メンバーも以前程には歌いません。絶叫しているだけというアンサンブルもあり、コーラス曲も乱れていました。 |
ダ ン ス | ○ | 歌唱と同様に、ダンスも物足りません。汗を振り絞って踊ることも無くなり、劇団としてのカラーが弱まっている印象を受けました。 |
総合評価 | ○ | 2年ぶりの新作ということで楽しみにしていましたが、手慣れた脚本に、似通ったキャラクターであったのが惜しまれます。これに加えて、今回は台詞を噛むキャストが目立ちました。噂では、公演ギリギリでも脚本が上がっていなかったのだとか。年2本ペースでの公演ですので、十分な準備時間を確保して欲しいです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
ミスター・スリム・カンパニー 事務局/東京都中野区野方5−10−4−203 Tel: |
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