ミュージカル作品紹介(第244回) | ||
You're not alone | ||
■劇 団 翔企画 ■鑑 賞 日 平成13年8月25日(土) ソワレ ■劇 場 名 アートスフィア(天王洲アイル) ■料 金 全席指定 S席7,000円(前売料金) ■演出・音楽監督 橋爪 貴明 ■構 成 西村 由紀 ■編 曲 北島 直樹,北原 敦子■照 明 佐藤 壽晃 ■音 響 野溝 英司 ■振 付 小沼 葉子 ■衣 裳 船迫 幸子 ■舞台監督 上田 光成 ■美 術 高橋 あや子 ■歌唱指導 高坂 景子 ■制 作 橋爪 貴志子 |
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キ ャ ス ト | ||
ミカ (湖東 美歌) ユキ (山形ユキオ) ナオト (西村 直人) ジュン (神崎 順) ミエコ (弘田三枝子) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
NYのウィークリーマンション。エレベータに張り出された救援チラシを見た、日本人の住民達がナオトの部屋を訪れた。銃撃戦を目撃してノイローゼになった彼を励まそうと集まった彼らは、互いに初対面ながらうち解けあってしまう。ミュージカル女優ミカ、ロッカーユキ、男タカラジェンヌを目指すジュン、そして俳優を目指すナオト。彼らにミエコのジャズクラブから招待状が届き・・ | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | △ | いかにも取って付けたようなチープなシナリオでした(その証拠に、脚本家の名前が示されていません)。有名なミュージカルナンバーを散りばめるだけなら、単純にレビューに徹した方が良さそうです。 |
キャスト | ◎ | メインの四人は、レミッズ繋がり。それなりに名が売れている役者達ですが、かなり好き勝手で纏まりがありませんでした。 |
ナンバー | ○ | ブロードウェイものを中心に、邦訳ナンバーでした。日本語歌詞は、半端に日本語が混じり、オリジナルながらも聞き苦しいものでした。アレンジもありましたが、編曲の問題なのかシンガーの問題なのか、原曲を崩しすぎたナンバーが目立ちました。 |
ステージ | ◎ | センターに低い階段を設けた二階ステージでした。机や椅子は本格的で、小道具には拘りも見えました。シナリオが不十分なので、あまり意味のないステージングでありますが・・。衣裳は、湖東のものがまずまず。神崎のオスカル衣裳は、笑えました。 |
演 技 力 | ◎ | かなりフリーで演じているため、違和感は少なかったです。しかし、くさいシーンが多く、芝居は無い方が良いと思います。 |
歌 唱 力 | ○ | 湖東は、一幕で勿体ぶり過ぎ拙さが前面に出ていました。二幕ではまずまず安定した歌唱でした。弘田のジャズソングは、出し惜しみの印象が強く、演出の割に迫力を欠きました。あとのメンバーも歌唱はそれなりでしたが、マイクの音入りが悪く聞き苦しいシーンが多くありました。 |
ダ ン ス | ○ | 神崎のオスカルは笑いがありましたが、あまり印象に残るダンスはありませんでした。 |
総合評価 | ○ | 名門アートスフィアなのに、半分も客席が埋まりませんでした(極めて、珍しいことです)。何よりも中身に比べてチケットが高すぎます。キャストの質は悪くないのですが、遊び半分の作品というのが、許せないですね。劇場・チケット代が一流であれば、それに見合った作品を観せるべきでしょう。 蛇足>過去にも同様の作品にお目に掛かったことがありますが、懐かしいメンバーで同窓会をしたいなら、それなりの劇場でこっそり催すべきでしょう。メジャー劇場で一般売りするならば、プロに徹するべきです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
翔企画 | ||