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ミュージカル作品紹介(第183回)
HAVANA NIGHT[ジャパンツアー版]
■鑑 賞 日 平成12年9月9日(土) ソワレ
■劇 場 名 東京国際フォーラム・ホールC(二重橋前)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■原案・演出・衣裳・美術・監修� Durr
■演  出� Bass
■音楽監督� Hernandez
■衣  裳� Chaviano,Gina,Antonio Rodriguez
■照  明� Jimenez
■舞台監督� Valdes
キ ャ ス ト
ソロダンサー
 � Alvarez,Dunia Gonzalez,Vivian Herrera,
 � Pavon,Denis Bahin,Ivan Ramos
シンガー
 � Darlyn,Lala Montes,Ana Iris Blanco,
 � Vera,Lazaro Nino,Manuel Primo
                           ほかダンサー多数
ス ト ー リ ー
 キューバ首都ハバナで1920年台以降発達した、ナート・エンターテイメントの集大成作品。
コ メ ン ト
シナリオ 何だかよく分からないショートコントが入るものの、キューバ音楽を主題にしたレビューショーです。伝説や神話を題材にしたナンバーもありました。役者のはけ方に工夫があり、ステージを途切れさせない工夫がされています。
キャスト
ブロードウェイ並のオーディションで集めたというダンサーは一級です。筋骨たくましい男優、ナイスバディな女優で圧倒されます。バンドメンバーもノリが良く、ステージを盛り上げていました。
ナンバー
都合23曲に及び、大部分はダンスナンバーです。アフリカ音楽とラテン音楽を中心とし、キューバで独自に発達した音楽も採用されています。いずれもショー向きにアレンジしているとのことです。
ステージ 正面後方に赤色で統一されたバンドメンバーがあり、多彩な模様が描かれた垂れ幕をナンバー毎に入れ替えることで場面転換を演出するシンプルなものでした。衣裳はサンバで見かけるラテン風のものをアレンジしていましたが、斬新なコスチュームも目を惹きます。キンキラ衣裳など金の掛かったものも多くありました。
演 技 力 かなりの公演数をこなしていることもあり、どのキャストも迫力があります。芝居のあるシーンは少ないですが、観客を飽きさせない努力をしています。また頻繁に日本語を取り入たり、観客と通路やステージで踊るなど、サービス精神が旺盛でした。
歌 唱 力 言葉がよく分からないということもありますが、歌唱はあまり印象に残りませんでした。派手な音楽やパフォーマンスに負けているということも一因だと思います。ラップやチャチャチャも物足りませんでした。
ダ ン ス
ピロン・ルンバ・サルサ・サンバ・フラメンコ・マンボと多彩なリズムに合わせたダンスが圧巻です。いずれもキューバのナイトクラブで演出されてきたショーを元にしており、圧巻です。肉体美を強調した官能的なダンスも目を楽しませてくれました。ゲタ・タップも変わった趣向で愉しめました。
総合評価 個々のナンバーはいずれも質が高いですが、あまりにも多種多様で纏まりに欠けます。これ一本でハバナのナイトショーが分かるという欲張りなカタログ作品であることは評価できますが、レビューショーとして捉えても完成度はやや低めです。

日本ツアーと全米ツアーを終えると、ハバナに劇場を作って定点公演を始めるそうです。少しずつ新しいスタイルを取り込んでいるそうなので、大いに期待はできます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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