コ メ ン ト | ||
シナリオ | ☆ | 映画の世界とは違う、楽しい空間がありました。プラハ訛(らしい)英語だったので、聞き取りにくいシーンが多くて大変でした。字幕が両サイドというのは読みにくいです。しかし、超訳された字幕だけでも、なかなか愉しめます。 |
キャスト | ◎ | メインは劇場の主役クラスが投入されているそうなので、演技派です。しかしアンサンブルがかなり頼りなくて、残念です。 |
ナンバー | ◎ | 「一晩中踊れたら」が目玉で、最高です。「君住む街角」も歌い手に支えられて、良かったです。「ショウ・ミー」はある意味楽しいのですけれども・・。 |
ステージ | ◎ | 重厚で豪華なセットです。中央の階段を基調にして、ヒギンズ邸・下町・舞踏会場などアクセントが付いていました。場面転換がワンパターンであること、衣裳に統一性が見られないこと、少し薄暗いこと、がネックでしょうか。 |
演 技 力 | ☆ |
ユングマノヴァーは度胸ある巧みな演技であり、劇団のプリマに相応しいです。上品な物腰と下町娘のアバズレさの二面性が面白いです。ジュパニッチも貫禄のある演技が冴え、名教授ぶりとボンクラ息子ぶりの二面性を良く演じていました。ブラベッツも息を合わせてあって、上手いです。 サブもよくメインをフォローしており、ベテランの息が感じられます。アンサンブルはステージに上がりすぎで、バラバラのゴテゴテでした。 |
歌 唱 力 | ◎ |
ユングマノヴァーは、文句なしです。「一晩中踊れたら」はカーテンコールで歌い通して欲しかったぐらいでしたが、張りのある力強い歌声でした。オプルトも「君住む街角」で恋心を歌い上げ、はまり役です。 ジュパニッチはメロディに合わない歌い方でしたが、特定の俳優を意識して作曲された関係で、元々難しい曲なのだそうです。 |
ダ ン ス | ○ | 社交ダンスと、アンサンブルの群舞がありましたが、特筆するほどにありませんでした。群舞では、あまりにも揃わないのが気になるところですが、これも演出なのでしょうか? |
総合評価 | ◎ |
日本で初めて上演された、東宝ミュージカル作品であることも肯けます。日本人にも理解しやすく、それでいて感動できる佳作です。メインの見事さもありますが、サブも良くフォローしていました。願わくはアンサンブルの調和に期待させて欲しいです。 ヒギンズ教授には個人的に共感できる部分が多々あり、いろいろ反省もしてみました。ショウらしい上流階級批判が色濃いですが、それが独特の味に成っているのだな、と感じました。 「私のスリッパどこ?」「紅茶一杯」「おいしい」など一部の台詞に日本語を使って、観客サービスしていました。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
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