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ミュージカル作品紹介(第162回)
BABY GANG
■劇  団 TOKYO BOWZ
■鑑 賞 日 平成12年6月17日(土) マチネ
■劇 場 名 野方区民ホール(野方)
■料  金 全席自由�,400円(当日料金)

■作・演出 綾太         ■制  作 平形 有子,宮原 千恵子
■作詞・作曲 ぱんだ詩朗,山内 努,渡辺 俊之,KIKEY
■舞台監督 平形 潤一      ■音  楽 山崎 あけみ
■振  付 平沢 智,KURI  ■照  明 米村 俊彦
■衣  裳 Alice Mafia
キ ャ ス ト
真夏     (平形 有子)   雪弥     (水島 義人)
リコ     (萩守 久代)   正人     (田中洋之助)
千穂  (くにとう みゆき)   葵   (ますたに あやこ)
麻紀     (牛田 珠美)   カヨ     (関 菜穂子)
誠吾     (福士  準)   寛一     (本野 春夫)
                             ほか
ス ト ー リ ー
 海辺にある小さなレストラン。長女リコが店のオーナーを務めるが、鉄人コック誠吾が実質的に支えている。自己逃避からピエロを演じ続ける次女真夏、心を閉ざしたままの三女、そして彼女たちの友人たち。閉塞した田舎町で若さを持てあます彼らは、くたびれたサラリーマン雪弥を迎え入れた。彼は昔、レストランに改装する前の住人で、昔なじみとも再会したのだが・・・。
コ メ ン ト
シナリオ 2年ぶりの東京公演で、暗くて重苦しい作風は相変わらずです。役者の演技力に支えられるものの、ストーリー的にはミュージカル向きではないですね。
キャスト メンバーが結構入れ替わった印象です。演技は優れていますし、ダンスもそれなりですが、歌は今ひとつです。
ナンバー 」は素朴で共感できるナンバーです。「メイ」も気に入りました。歌詞への思い入れが強いですが、かなり重たいモノです。
ステージ 客席を砂浜に見立ててありました。左手にレストランのセット、右手に公園のベンチ・ゴミ箱etc.、後方に防波堤のシンプルな構成でした。小道具はそう多くなく、すっきりしています。衣裳はやや統一感に欠けており、洗練されていません。
演 技 力 ぎこちなく強張った表情が多いのが気になりますが、「直球勝負の体当たり」という売り文句どおりの真摯な演技が見られました。水島は存在感を切り換えられる演技派です。看板である平形のピエロはマイムが巧いですが、ややぎこちない出来でした。くにとう萩守もなかなか面白いです。のひたむきな語り口調も◎。
歌 唱 力 全てのナンバーを全員で謳うスタイルは変わっていませんでした。小劇場ですが、マイクレスとするには弱い発声ですので、マイクを使って欲しいところです。
ダ ン ス 平沢仕込みのオリジナルな振付で、面白いアクションが多いです。ダンスも全員で踊るので、非常に不自然さが目立ちますが、熱意の伝わってくるダンスです。目立って見えたのは、水島平形でした。
総合評価 ナンバーがコーラス・ダンスともに芝居と分離しているのは、この劇団のスタイルであるようです。ある意味で古典的、良い意味で個性的です。
お客様をステージに上げて「見えないスパ」を食べさせるイベントは、少し悪ノリしすぎの印象でした。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ACT MAFIA TOKYO BOWZ
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