ミュージカル作品紹介(第140回) | ||
Best of My Life | ||
■劇 団 Company Free Style ■鑑 賞 日 平成12年1月10日(月) マチネ ■劇 場 名 北とぴあ・つつじホール(王子) ■料 金 全席自由�,500円(当日料金) ■脚本・演出・作曲・編曲・振付 山下 淳吾 ■作詞・作曲・編曲 まつのぶ ■作 詞 御堂 正宗 ■編 曲 宮内 慎三 ■音 響 小沢 高史 ■照 明 小林 實 ■舞台監督 杉山 龍 ■美 術 今井 麻美 ■制 作 柳川 正美,倉林 徹,長澤 宏朗,猪瀬 賢治 |
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キ ャ ス ト | ||
悟 (萬谷 法英) 遙 (荒木 繭子) 達也 (山下 淳吾) 敦 (尾花 宏行) 美里 (橋本 尚子) 由美 (菊池 美香) モモ子 (佐藤さやか) 後藤 (梅北 康史) 京子 (瀬暮 史江) 高橋 (石橋 修) 智子 (村上 由香) ほか |
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ス ト ー リ ー | ||
バンドリーダーだった悟は、レコードデビューを目前にして自身の女癖の悪さを指摘され、バンドを解散に追い込まれた。そして三年後、メンバー達也のバーに再び敦・美里・悟が集まっていた。友人と飲みに来た遙の歌声に惚れた彼らは、遙をヴォーカルにしてバンド再結成を目論んだのだったが・・・ バンド出演の話を持ち込んだ相手は、かつてデビューをチャラにしたプロデューサー後藤だった。後藤は遙のソロデビューを目論み、分断作戦を仕掛けてきた。自分の招いた結末に1人荒れる悟。そこには最愛の妹由美の事故死も絡んでいた。不幸に填り込んだ悟と遙を救うべく、旧い仲間と新しい仲間が結束し・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 比較的シンプルで、先が見えやすいです。一幕が盛り沢山で慌て気味の展開にも関わらず、二幕は中身が薄くダラダラした冗長な展開でした。一幕のエピソードを二幕に回して、少しペース配分を工夫すると良いのでは? |
キャスト | ◎ | 荒削りですが、味のあるキャストが集まっています。 |
ナンバー | ○ | 意味もなく英単語の出てくるナンバーばかりで食傷気味です。曲筋は悪くないと思いますが、英語に徹するか、日本語に徹するか、メリハリが必要でしょう。また英単語を入れるのなら、きちんと英語らしく発音して欲しい・・・とも思います。 「Orange」「きっと・・・。リミックス」がまあまあです。 |
ステージ | ◎ | バーのセットは造りすぎながら、良い出来映えです。少ないセットを演技でフォローするのは、立派です。モモ子のコテコテのピンク衣裳が笑えました。 |
演 技 力 | ◎ | 山下、尾花、梅北が好演していました。萬谷は配役上仕方がないにしても、すこし荒っぽさが目立ちます。石橋の怪演は、怪しすぎ(笑)。 荒木も上手いに上手いですが、少し手抜きが感じられました。ミュージカル座らしさを出しても良かったのでは? 佐藤のアーパー女ぶりは☆。背中がモゾモゾしてくるほどの気味悪さが良いですが、二幕以降で冴えないのが残念です。高校1年生の菊池が頑張っていましたが、これからの成長に期待します。 |
歌 唱 力 | ○ | バンド主体なだけに、少し歌唱力を示して欲しかったです。荒木は発声が良いですが、ミラクルボイスには恥ずかしい水準だと感じます。橋本もまずまずです。菊池は声質が良いですが、少し聞き取りにくかったのが残念です。男優では山下ぐらいでしょうか。 |
ダ ン ス | ◎ | ダンスらしいダンスが少ないので、評価は難しいです。荒木が切れと冴えのあるダンスを披露し、隅っこで踊っていた菊池も面白いダンスでした。 村上はオーバーアクションで、群舞から浮いていました。セックスアピールを伴う艶やかなダンスは☆で、ステージの隙間を埋める努力も評価できます。 |
総合評価 | ◎ | 作品を通して、山下の頑張りが引き立ちます。好テンションを維持しようと奮闘していたのが、見て取れました。本来ならセミプロ級の荒木がリードすべきでしょうが、どこか手抜きを感じたのは私だけでないでしょう。同じく核となるべき萬谷も冴えませんでした。役作りの研究をして欲しいと思います。菊池はカーテンコールで泣き出すシーンもあり、微笑ましいです。舞台度胸もあるので、今後の成長が期待できます。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
Company Free Style | ||