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ミュージカル作品紹介(第93回)
フラワー 〜 メズーラの秘密 〜
■劇  団 アルゴ公演事務局
■鑑 賞 日 平成11年7月24日(土) マチネ
■劇 場 名 アートスフィア(天王洲アイル)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■企画・監修 小椋 佳
■演  出 小川 美也子,宮崎 渥巳
■脚本・作詩 高橋 亜子    ■音楽監督 甲斐 正人
■歌唱指導 長田 明子     ■美  術 斎木 信太朗
■照  明 勝柴 次朗     ■音  響 清水 吉郎
■衣  裳 木鋪 ミヤコ    ■舞台監督 岡林 真央
■音楽制作 サウンドライフ   ■プロデュース 神田 富雄
■ヘアメイク 吉池 麻野,安東 千賀子
■制  作 青木 弘光
キ ャ ス ト
メズーラ   (清水 彩花)   ペルモ    (山崎育三郎)
ティモ    (本田 有花)   デビ     (船越真美子)
フロル    (斉藤 愛子)   スー     (本田 彩乃)
サイヤ    (富岡真理央)   さと     (柳澤 伶弥)
ヒュー    (留守  晃)   ネル     (河合 篤子)
ロック    (安崎  求)             ほか多数
ス ト ー リ ー
 メズーラは、美しい涙を流したとき掌に美しい花を咲かせるという力を持っていた。母親が亡くなる前に告げたロックという人物を訪ねつつ、力の謎を解明しようと度に出ることになった。ロックは孤児達を集めて子供の家を運営していた。最年長のフロルは必死だが、思い思いに行動する子供達は纏まらない。近くに住むペルモが荒らしに来ることも心配の種だった。
 両親に幼い頃捨てられたペルモは一匹狼を気取っているが、心根は優しく、寂しがり屋。メズーラは、ペルモに出会い不思議な感性を知った。旅の若者ヒューは、子供の家の手伝いを申し出たが、ロックの不在に付け込んで子供達を監禁した。単身交渉に赴いて捕らわれるロック、そのロックを救おうとメズーラ、ペルモたちも乗り込んだが・・・。
コ メ ン ト
シナリオ ファミリー向けの分かり易い展開、くっきりした構図でした。しかし子供達が内部分裂する話や、ロックが取り乱す話は、ちょっと難しいと感じました。また、さとを登場させる必要性を感じませんでした。
キャスト 元気あふれる子供達ですが、その元気さを生かし切れていませんでした。アンサンブルの性格付けが不十分と言うことも感じます。また申し訳に加わっていた男子アンサンブルは冴えませんでした。
ナンバー 音色は綺麗なものが多く、歌詞は子供向けを意識して平易なものに纏めたようです。「空に続く道」「フラワー」「君の心にパパはいる」が気に入りました。
ステージ 大道具は必要以上に手が込んだ作りになっていました。もう少しシンプルでも良かったかも知れません。衣裳は可愛さを意識したものでしたが、全体として色調がバラバラで見苦しく感じました。
演 技 力 山崎の活き活きした表情は素晴らしく、拗ねた演技も見事でした。清水も丁寧な演技力を発揮してまずまずです。最年長の斉藤はややクサイ感じでした。留守は宣伝ほどには切れがなく、安崎も老人に徹し切れていないと感じました。
歌 唱 力 清水は綺麗な声で唱いますが、表情を強張らせて唱っていたのが気になります。山崎も第二幕で伸びやかな元気のある声で唱うところが良かったです。ワンフレーズでしたが、太田の声も綺麗でした。コーラスは子供らしさが出ていて良い出来でした。
ダ ン ス ターンやジャンプは多用されていましたが、全体に物足りないダンスでした。もう少し纏まりのあるダンスが見られると良かったのですが・・。
総合評価 アルゴのシリーズでは初めてのリメイク版ということで、強い意気込みを感じました。概ね年長者は見せ場が少なく手持ちぶたさ、年少者は見せ場があるが生かし切れないという感じでした。主演が頑張っていただけに、やや残念なものを感じました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
アルゴ公演事務局
 事務局/東京都渋谷区代々木1−8−5   Tel:
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