ミュージカル作品紹介(第91回) | ||
イ デ ア | ||
■劇 団 春風堂 ■鑑 賞 日 平成11年7月11日(日) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場・小ホール1(池袋) ■料 金 全席指定�,000円(前売料金) ■作・演出 藤森 一朗 ■照 明 松井 裕子 ■音 響 原嶋 紘平 ■舞台監督 松木 淳三郎 ■音 楽 辻 明洋,山本 理恵子,糸井 光,SHUYA他 ■衣 裳 近藤 理恵子 ■制 作 中村 恭子,古屋 友和 |
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キ ャ ス ト | ||
イデア (赤垣 正樹) 天使 (芦原 由喜) 悪魔 (大橋由紀子) 寿也 (夏井 貴浩) まり (細木 美和) 篤 (竹 匠) 涼子 (近江かよ子) マリア (中山久美子) マーヤ (音室亜冊弓) バーテンダー (宇尾 将亜) うさぎ1 (小山けいと) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
寿也たち4人組はガイドが運転する車が事故を起こしてサイバン島へやってきた。ここではオカマ神イデアの裁判によって、天国・地獄・現世へ送り届けられる。その基準は、専らイデアに愛を与えられたかどうかで決められている。4人組にも裁判が下ることに決まった日・・・イデアは、アーマゲドンのために降臨しなくてはいけなくなった。 降臨=世界滅亡であることに気付いた4人組は、他人のみを犠牲にしてイデアの降臨を妨げようとするのだが、まりの気変わりが4人の関係を険悪なものに変えてしまった。 |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | ◎ | 個性的なシナリオですねぇ。いわゆる世紀末ネタなのに、それらしくないですし、メインがオカマというのも変な感じです。でも筋は通っていますし、何よりも吹き出すほどのギャグが素晴らしいです。 |
キャスト | ☆ | いずれも個性的なキャストです。何よりも演出家の期待に良く応えています。有名な女優さんも混じっているようですし、なかなか凄いです。 |
ナンバー | ◎ | ナンバーリストが無かったので・・・何とも言えません。全体にメロディは楽しく、歌詞も面白いです。何より、規格に外れたようなナンバーが多くて楽しいです。 |
ステージ | ○ | 中央に三段の菱餅状ステージがあり、これに4本の角柱が作られています。後方にカーテンがあるだけで、シンプルではありますが、菱餅状ステージが大きすぎて圧迫感を感じます。もっと小さくても役割は果たせたのではないでしょうか。上方から吊り下げた地球と月を形取った風船は、あまり意味を成しませんでした。 |
演 技 力 | ☆ | それぞれに味があって、誰を上げるか難しい感じがします。赤垣はラメ入り衣裳まで着て大活躍でしたが、やや粗すぎる感じがしました。芦原と大原のコンビも役柄をよく表現していて上手いです。宇尾、小山、細木、今村も恥ずかしい役回りを精一杯演じていました。 |
歌 唱 力 | ○ | 小山の声は澄んでいて綺麗でしたが、残りのメンバーはパッとしませんでした。赤垣の歌はあまりにも粗暴で、男女のギャップを強調しすぎた感じでした。 |
ダ ン ス | ○ | 音室を除くと、ダンスらしいダンスはありませんでした。 |
総合評価 | ◎ | キャストの個性とシナリオの奇抜さはありますが、歌唱とダンスは力不足に感じました。ミュージカルとしてはこれからなんでしょうか。作品中、下ネタが多すぎたように思います。面白いには面白いですが、作品の格を下げてしまいますね。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
春風堂 事務局/東京都中野区本町2-47-3-302 Tel:0 |
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