ミュージカル作品紹介(第84回) | ||
BUS STOP | ||
■劇 団 東京キッドブラザース ■鑑 賞 日 平成11年6月18日(金) ソワレ ■劇 場 名 恵比寿・エコー劇場(恵比寿) ■料 金 全席自由�,000円(前売料金) ■作・演出 東 由多加 ■振 付 神保 幸由 ■音 楽 宮口 博行 ■作 詞 塩月 美和 ■照 明 伊藤 一明 ■音 響 嘉陽 宗一郎 ■舞台監督 古茂田 健二 ■制 作 北村 易子 |
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キ ャ ス ト | ||
明智 (日向 勉) 淳子 (梁 玉淑) 春菜 (上原千奈美) 浩之 (米村 俊彦) 上岡 (吉田 倫貴) 真保 (兼松 奈美) こずえ (平形 有子) 咲実 (石田 明子) |
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ス ト ー リ ー | ||
偶然に登山にやって来た8人の男女。ある者は一人旅、ある者はカップルで、ある者はグループで、彼らはバス停で帰りのバスを待っている。定刻になってもバスは来ない。始めは剣呑な雰囲気だった8人の間で、アニメや流行歌など古き良き時代の話題が盛り上がっていく。子供時代は楽しかった、大人の今はつまらない、これから何処へ行こうか・・・ | ||
コ メ ン ト | ||
シナリオ | ○ | 前半でダラダラと語り続けるというネタが全体を飽きさせます。後半には心に訴え掛けてくる部分も散見されますし、ラストは綺麗に纏めてくれますが、105分という限られた時間を有効に配分して欲しかったです。ナンバーとシナリオが完全に分離しているのがネックです。 |
キャスト | ◎ | 序盤から全員汗みずくなので必死な演技であることが伝わってきます。目線は観客を捕らえており、熱意の伝わってくるキャストでした。 |
ナンバー | ○ | 「フィナーレ」だけは楽しい出来映えでした。曲はまずまずでしたが、詞がマッチしてませんでした。 |
ステージ | ◎ | グリーンに統一されたシンプルなステージに、カラフルな4枚の衝立と、バス停のポールがありました。小道具も少な目でしたし、衣裳も控えめで、良かったです。床マイクだったようですが、地声ばかり響きました。 |
演 技 力 | ☆ | 日向が見せる変化は抜群で、アドリブも素晴らしいです。梁・石田も真剣さが伝わってくるのが良かったのですが、ややオーバーアクション気味に感じられたのが残念です。 |
歌 唱 力 | ◎ | ソロがなくコーラスばかりでした。ナンバーのパワー不足ということもありますが、声量で圧倒しようという歌唱ばかりなのが残念でした。 女性キャストは調和が取れていないもののまずまずでした。日向はちょっと外れる感じでした。前から2列目の座席でしたが、米村と吉田の声は聞こえてきませんでした。 |
ダ ン ス | ◎ | 振付は独特で楽しいものですが、やや統一感を欠くことと、必要以上に動きが大きいのが気になりました。もう少し見栄え重視でも良かったのかな、と思います。やや不揃いでしたが、極まるところは極まっている感じでした。ダンスの切れでは梁が目立っていました。 |
総合評価 | ◎ | 本作は一昔前の芝居系にナンバーを加えたという感じの仕上がりでした。少し素人風に感じられますが、熱いパワーが伝わってくる作品でした。狭い劇場が補助席を設けてもほぼ満席で、追加公演を含めて4公演が完売だそうです。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
東京キッドブラザース | ||