前回へ  ホームへ  次回へ
ミュージカル作品紹介(第53回)
JACKAL
■劇  団 ミスター・スリム・カンパニー
■鑑 賞 日 平成10年12月26日(木) ソワレ
■劇 場 名 千本桜ホール(学芸大学)
■料  金 全席自由�,500円

■作・演出 深水 龍作       ■照  明 三田 弘明
■音  響 嘉陽 宗一郎      ■振  付 桝川 譲治
■音  楽 BANZAI,天才トノサマBAND
■特殊効果 森本 浩
キ ャ ス ト
クイーン   (橋本 和人)    ネコ     (谷村 好一)
橋田修    (松井 宗但)    橋田冴子   (田中佐恵子)
アキ     (山本 明子)    アツナオ   (八田 篤尚)
テレス    (丸山 直美)    チビ     (山口 裕子)
樋口     (深水 龍作)                ほか
ス ト ー リ ー
 暴力と麻薬が蔓延るスラム街に、ネコの店があった。ここではドラッグや拳銃の密売もやっているし、怪しいゲイ・ショーも売り物だ。そして街のチンピラ達も屯っているのだった。ドラッグは科学者として名を成したの作った特製のものだが、取引はデカの樋口を通して行う決まりになっている。修から直接仕入れたいネコ、そろそろ足を洗いたい修、チンピラを味方に付けてネコを監視し始めた樋口。いつしかアツナオをリーダーとするグループがキーマンに成っていく
コ メ ン ト
シナリオ 次々場面展開をする割には、ストーリーは分かりにくいです。会話もやや投げやり気味で圧迫感だけ感じます。
キャスト 千葉真一風の谷村、田中美佐子風の田中、渋い悪役の深水・・・面白いキャストが揃っています。アンサンブルの質がやや低いのが気になります(質というよりも、練習不足であったそうです。う〜む)。
ナンバー あまり印象に残るものはありません。
ステージ ステージと客席の間に巨大な金網が張ってあるのが印象的でした。この金網にチンピラ役のキャストがよじ登って暴れ回るのは見物です。ステージ奥にも金網があり、ちょっとした椅子があります。個性的の一言に尽きます。
演 技 力 パーソナリティを活かした谷村の演技が楽しいです。深水はやや気張りすぎの感じで堅い感じがします。橋本のゲイ役ははまり役かも知れません。山本八田以下のアンサンブルは粗暴さを前面に出しすぎて詰まらないですね。
歌 唱 力 アンサンブルの叩きつけるような歌い方は印象的ですが、歌唱力とは言えないでしょう。ナンバーが貧弱なので、歌唱面もやや力不足に感じます。
ダ ン ス 格別コメントするようなダンスはありません。ステージを所狭しと飛び回るシーンは印象的ですが、これはダンスではありませんし。桝川氏が振付指導であるのに勿体ないです。
総合評価 普通の演劇の枠には捕らわれない、というイメージを受けました。ドラッグや暴力、同性愛、少年非行など社会問題を扱っており、訴えるものはあるものの、全体として投げやり気味な感じを受けました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています。皆様のご意見とは異なるはずです
ア ク セ ス
ミスター・スリム・カンパニー
 事務局/東京都中野区野方5−10−4−203   Tel:
前回へ  ホームへ  次回へ