ミュージカル作品紹介(第46回) | ||
R E N T | ||
■鑑 賞 日 平成10年11月28日(土) ソワレ ■劇 場 名 東京芸術劇場・中ホール(池袋) ■料 金 全席指定�,700円(前売料金) ■原 作 オン・ブロードウェイ「RENT」 脚本・作曲・作詞:Jonathan Larson 演 出:Michael Greif ■日本語版演出:Martha Banta ■翻訳・訳詞 松田 直行 ■音楽監督 玉麻 尚一 ■技術監督 眞野 純 ■美 術 松井 るみ ■照 明 高見 和義 ■音 響 山本 浩一 ■振 付� Williams ■衣 裳 小峰 リリー,沼田 和子 ■舞台監督 萬賽 浩男 ■ヘアメイク 河野 はるみ |
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キ ャ ス ト | ||
ロジャー (宇都宮 隆) マーク (山本 耕史) ミミ (浜口 司) モーリーン (森川 美穂) ジョアンヌ (坪倉 唯子) エンジェル(KOHJIRO) ほか多数 |
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ス ト ー リ ー | ||
ミュージシャンのロジャーは、とあるビルのロフトに住みこみ、AIDSに侵されつつ最後の作品に取り組んでいる。ある日ミミという女性と意気投合したのだが、彼女はジャンキー。自分のAIDSが感染することを気遣って辛く当たってしまう。ロジャーには同居人の映画作家マークや、マークの元恋人モーリーン、家主で親友のベニーたち友人に囲まれているが、心の空白は埋められない そして同じAIDS患者だったエンジェルが死んだ・・・情緒不安定に陥るロジャーの下へ、瀕死の状態のミミが担ぎ込まれる。ミミには自分が、自分にはミミが必要だと悟ったロジャーは、全ての悩みを振り切って、作ったばかりの新曲をミミのために奏で始める・・・ |
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コ メ ン ト | ||
シナリオ | △ | 脈絡なく場面展開が進むため、よく分かりません。プログラムには丁寧に説明がされているので、対比しながら観れば理解はできます。ロックがメインだから、仕方がありません。 |
キャスト | ◎ | ロック歌手としてはかなり有名所を集めてあるそうです。しかし、俳優としては大いに問題ありです。 |
ナンバー | ◎ | ロック・オペラとしては☆です。「シーズンズ・オブ・ラブ」と「ユアー・アイ」がおすすめです。ミュージックとしては素晴らしいのですが、翻訳がまずいらしく、聞き難いものでした。翻訳に忠実であるよりも、韻を踏んで欲しかったですね。 |
ステージ | ○ | 盛り沢山でゴテゴテした感じでした。雑居ビルを表現するにももう少し工夫をして欲しいところでした。とくにステージ右手の巨大な煙突は最悪です・・・小道具も出しっぱなしですっきりしませんでした |
演 技 力 | ○ | 演技力を発揮してくれたのはKOHJIROと森川ぐらいでしょうか。あとは取って付けたような演技ばかりでした。 |
歌 唱 力 | ☆ ☆ |
申し分ありません。ナンバーの歌詞は意味不明でしたが、それを数倍カバーする歌唱力を発揮してくれました。TMNのメンバーだった宇都宮、歌手デビューを始めた山本の歌唱力は☆☆。そしてVOX−WのKOHJIROの透明感ある歌い方も素晴らしいですね。ソロも良いですが、コーラスも調和がとれて申し分ありません。 |
ダ ン ス | ○ | モーションの小さいダンスが多く、派手さには欠けます。歌えるキャストが中心であり、踊れるキャストが少な目であるということも、理由でしょうか。B.Way版では、アクションの大きいダンスもあると聞いていたのですが、見られませんでした。 |
総合評価 | ◎ | まあ、こういう作品もありますか。ブロードウェイでも超ヘビー級のロックで売り出した作品だそうですから、仕方ありません。 AIDSや麻薬,ホモ,レズなどを正面から扱ったと宣伝していた割には、そっちのけで「看板に偽りあり」です。ロックコンサートだと思えば十分にお得でしたので◎にします。お客さまのノリもそういう感じでした。 |
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください |
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ア ク セ ス | ||
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