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ミュージカル作品紹介(第7回)
ミュージカル 李香蘭
■劇  団 劇団四季
■鑑 賞 日 平成9年11月21日(金) ソワレ
      平成9年12月28日(日) マチネ
■劇 場 名 青山劇場、大阪近鉄劇場
■料  金 全席指定 A席7,350円

■企画・構成・演出 浅利 慶太  舞台監督 滑川 武,平賀 政彦
■作  曲 三木 たかし
■作  詞 浅利慶太,岩谷時子,高平哲郎,高橋由美子
キ ャ ス ト
李  香蘭(野村 玲子)      李  愛蓮(後藤 由里)
川島 芳子(山崎 佳美)      杉本   (芥川 英司)
王  玉林(熱海 将人)                ほか
ス ト ー リ ー
 満州奉天市近くに生まれた山口淑子は、13歳で李際春の養女となり李香蘭と名付けられた。中国と日本の橋渡し役を信じる淑子は、義姉愛蓮とともに北京大学へ進学し、学生生活を謳歌するはずだったが・・・満州国建国、廬溝橋事件と戦争の足音が響き渡る時代となった
 愛蓮はパルチザンへ参加したが、香蘭は満州人アイドル歌手としてデビューしてしまう。関東軍が満州国民の関心を政治から遠ざけるためのアイドルだったが・・・敗戦と同時に香蘭は囚われの身となる。軍事裁判において、愛蓮が香蘭の弁護を買って出たが・・・
コ メ ン ト
シナリオ
ナレーター役に満州国皇帝の従妹川嶋芳子(彼女は清朝の皇女だったが、日本人の養女となり、後に日本軍のスパイとなった。映画「ラストエンペラー」では甘糟大佐の愛人として登場)を据えて、難しい歴史背景の理解を助けています。
キャスト アンサンブルは多数登場しますが、キャストは正味5人です。とくに野村を支える形でストーリーが展開し、山崎が上手にリードしています。
ナンバー
ブロードウェイの焼き直しとは違って、日本人に馴染みやすいオリジナル・ナンバーが続きます。ちょっと軍歌が多いのが気になりますが・・・
ステージ 豪華絢爛な大道具が登場します。小道具もふんだんに使われますが、格別ステージを乱すでもなく、上手な雰囲気作りを助けています。
演 技 力 短期集中公演ということもあり、キャストの息が良く合っていて見苦しくありません。軍人の演技力はなかなか迫力があります。
歌 唱 力
野村が唱う李香蘭の歌は、本人の当時のレコードと聴き比べないと分かりませんが、良く唱えていると思います。コーラスは抑揚のある重量感ある感じに仕上がっています。
ダ ン ス 特筆すべき点はありません。ただし、海軍が手旗信号を見せかけでなく、正しく発しているのには驚きました。
総合評価
これまでに観たミュージカル作品のうちで最高傑作と絶賛したいです。まず劇団四季には珍しいオリジナルミュージカルであり、史実に基づいているのでストーリー性も良いです。また日本人が作ったにしては大胆な反戦思想が盛り込まれ、軍拡へのシビアな批判を突きつけている。中国・シンガポールでも高く評価された理由が分かります。

おまけ>私がチケットを贈った知人は、東京公演の千秋楽で本物の山口淑子さんと話をしてきました(隣席に座っていて、後日サイン本まで呉れたそうです)。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団四季
 事務所/横浜市青葉区あざみ野1−24−7  Tel:
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