長い長い残業三昧が終わりました。小休止を挟みましたが、都合2年9か月もの期間、日々残業に追われていた計算です。躁状態で突っ走ってきたために、「宴(ウタゲ)」のように苛烈な33か月でした。しかし、終わってみると・・。
久々のミュージカル三昧
10月10日から5日間で、7本のミュージカルを観劇しました。こんなに充実したミュージカル三昧は、本当に久しぶりです。週末に5本も観ていた時代がありましたが、近頃は体力も時間も不足でしたので・・。お陰様で校正未了だったコラムも含めて、纏まった件数のコンテンツを掲載することができました。とくに今夏はアップをサボりましたので、ご心配をお掛けしました。
7本とはいえ、このうち4本は同じ作品です。ダブルキャスト出演ではありますが、ようやくポン太のプリマ・ドンナが主役を演じましたので・・リハビリを兼ねて劇場通いをしました。初日は色々と課題があり、翌日はまずまずでしたが、楽日は本来の主役に交代しましたので、少しフラストレーションが溜まりました。何よりも、客席に長く座っただけなのに・・腰が痛くなりました(笑)。
やはり不況ですか・・。
近頃は、小劇場系の作品が細っているようです。年2回公演が定番だった劇団でも、年1回公演になったり、それ以下になったりしています。旗揚げチラシを入れた劇団が、旗揚げしなかったケースも、2例ありました。キャストを集めるのも、スタッフを集めるのも、お客を集めるのも大変になったようですね。ぴあに掲載される作品数も減少を続けています。冬の時代の到来に、危機感を持っています。
老舗では強気の価格設定も見られますが、500円程度安く設定する劇団が増えています。それでも客席に空きが目立つようですから、心配ですね。不況とは関係ないかも知れませんが、旧作の使い回しをする劇団や、レビューショーでお茶を濁す劇団もチラホラあります。舞台セットをシンプルにしてコスト削減らしい劇団も増えています。ある意味で良い傾向ですが、演技力で補わなければ、お客は離れるばかりです。
来日公演や大物レビューも
来日公演が増えています。アメリカの不況が影響しているのか、日本の興行主が新作のリスクを敬遠しているのか、ネームバリューでの客集めに期待しているのか、安易な誘致が増えている気もします。TV局などが国内劇団を育てなくなれば、短期的な課題で終わらないでしょうね。
またこうした風潮と関係があるかは不明ですが、かつて東宝や宝塚、四季で活躍したようなビッグネーム俳優によるレビューショーが増えている気がします。得意なナンバーを数曲歌うだけでの安直な作品が多く、数人が協力してファンを動員しようという動きに見えます。新作が減れば・・ファンも減るのが道理です。手堅く作品を作っているチームもありますが、易きに流れないで欲しいですね。
残業三昧の最中には、NY遠征も沖縄遠征もしましたが、見逃した公演が多くありました。今思えば、もう少し無理をしてでも小劇場系作品を巡っておくべきでしたか。作品紹介の目標は500作品です。しかし、上演作品数が減るようだと下方修正も必要かも知れませんね。
月々のチケット代が減ることを・・喜んでばかりも居られません。
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