某夕刊紙の記事なのでやや不安ですが、ブロードウェイで16年のロングランを続けた「レ・ミセラブル」が閉幕するそうです。閉幕予定日は、3月15日だとか(キャッツのように、延長の可能性あり)。
四天王時代が終わる
ブロードウェイ四天王という宣伝文句を、とある旅行代理店のパンフレットで見たことがあります。作品は「キャッツ」「ミス・サイゴン」「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」「ライオン・キング」「RENT」と並び、どれが四つなんだかと笑った記憶があります。あとの二つは新参なので、最初の四つが本家・四天王だったのですかね。
こうしてみると、キャッツは2000年9月、サイゴンは2000年12月に閉幕したので、残るは「怪人」だけですね。英語が難解ながらも、日本人に根強い支持もある「怪人」は・・近頃の不況で空席が出るようになったそうです。いよいよB.Wayも斜陽なのでしょうか。9・11事件の影響は、かなり薄れたようですけれど。
本格的長編でしたが・・。
B.Wayのレミッズは、他作品と比べても結構な長編です。ソワレを観てから郊外のホテルに戻るのは大変なぐらいです。周囲のショップも次々に閉まっていますから・・。それでも長いあいだ人気が衰えませんでした。1987年3月のデビューで、8部門のトニー賞受賞など輝かしい業績を持っています。日本でも、定番作品に顔を並べて高人気でした。キャスティングに大きな課題がありますけどね。
フランスの大文豪ビクトル・ユゴーの長編原作を、作品スケールを損なうことなく、見事に構成されています。また、ミュージカルナンバーも見事で、あちこちのレビューショーで定番化しています。ダンスも独特の迫力があり、大人数ながらも調和のあるシーンが目白押しでもあります。セットも衣裳も素晴らしいですしね。だからこそ、不完全なコピー(諄い!)である日本作品も人気なのですよね。
いよいよ劇団四季「海」劇場で開幕する「マンマ・ミーア!」は、本家NYでも絶好調だそうです。世代交代の一種であれば、いつかリバイバルもあるでしょうか。
惜しみつつも、レミッズに「お疲れさま」と言ってあげたい。
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