互い違い の 座席

 東京の劇場は、規模の大小を問わず、座席が狭いです。皆様もご存じのとおりですが、狭い敷地に目一杯の客を詰め込もうとするために、殺人的な設計です。

前後左右に狭い座席

左右の幅が狭い座席は、肘と肘がぶつかって、何かと気分が悪いものです。足も同様で、隣席のお客が大きな荷物を足下に置いたりすると、ウンザリします。とくに、空調が利いていないときは、ヤですよね〜。ただし、大劇場では横幅が気になる劇場は少ないので、助かります。

前後が狭い座席も閉口します。何度か書きましたが、他人が前を横切れないほど狭い座席があります。アートスフィアのように、背もたれが傾斜していると、余計に横切りにくいこともあります。立ち上がって席を譲り合うとベターですが、足下に荷物まで置いて平然とするお客も多いので、何かとトラブルを起こしがちです。

気になる座高

それよりも気になるのは、前席のお客の頭です。座高の高いお客が座ると、正面が見えません。前後が狭いと、舞台の両袖しか見えなくなりますので、困りますね。自由席の場合、座高の低い女性の後ろや、お客に挟まれてできる空席の後ろに座わるようにしています。それでも、回避できないことが多いですが。

座席ごとに段を設けて、客席に傾斜を持たせる劇場も多いです。しかし、人間の頭分だけ段差をつけるケースは希で、座高問題は解決しない劇場が多いです。中には、段差無しの劇場もあり・・これはかなりツライです。コンサート向きなのでしょうか。

恥ずかしながら、ポン太の座高も高いです(笑)。前が気になる分だけ、後ろが気になります。「どうか私よりも座高が高い人が座りますように・・私の頭が邪魔しないように」と願いつつ、座ります。前の人の頭を避けて頸を振ると、後ろの人も頸を振らなくてはダメですから・・。

 解決するのは、互い違いの座席。とくに緩やかな段差のある劇場では、効果的です。互い違いであれば、とりあえず座高の問題も解消し、視野も広くなります。今のところ・・最も苦痛なのは「博品館劇場」。傾斜は無理でしょうけど、座席の配置を改善して欲しいです。