デフレのせいなのか、以前よりも値下げされる「公演プログラム」が増えているようです。ポン太個人としては、値下げ大歓迎なのですが、売り上げ増に繋がるのでしょうか・・?
高いものは売れない
以前に、「big」の公演プログラムについて書きました。カラー広告バリバリでありながら、中身の薄い作りで、ページは多くて高額・・などと記しました。「big」に限らず、そういう劇団は少なからずあります。主役が有名人で、大判の写真が含まれるのでもない限り、高額なものほど売れないようです。
チケットだけで1万円を超える作品で、公演プログラムも高額だと、お客は出費を厭います。東宝作品のように、お弁当・プログラムを定番品としてセット販売するのも手ですが、若手客を相手にする作品では無理です。カラーページを削減し、無駄なコンテンツも縮小して、プログラムを作って欲しいです。内容は濃く、値段は安くです。
いっそ無料配布を
映画館でプログラムを買う人は、買わない人よりもずっと少ないそうです。よほどの人気作は別格として、安くもないチケット代に加えて、プログラム代を負担するのを敬遠されるとか。カラーで立派な作りが多く、売れ残りも多いそうですね。それでも観客動員数は多いため、それなりに部数も捌け、作成費も安く押さえられるそうです。
それに比べて、中小劇団のミュージカルでは、観客動員数からして比較になりません。そこで映画のプログラム並みの冊子を作れば、高コストになるのも当然です。某劇団の話ですが、200円にしても1,000円時代と同部数しか捌けなかったと聞きました。有料である限り、余分な出費は厭われるのでしょうか。いっそ無料化しては、どうでしょう。
中小劇団の場合は、スタッフやキャストの声を観客に届けるのも重要です。もちろんステージを通じて伝えれば十分ですが、メッセージを公演プログラムでも届けたいというのが、本音でしょう。それなら多くの観客の目に触れるためにも、全員に無料配布ではないでしょうか。
無料配布している劇団もあります。しかし、内容は薄目です。そうではなく1,000円相当のものを無料配布し、チケット代を少し値上げするのが本来でしょう。音楽座では、一般販売もする公演プログラムを1人1冊配布していました。悪い方法ではないと思いますが、いかがでしょう。
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