しるばぁ・ぶりっぢ

宝塚の舞台で有名なのが、大階段と銀橋です。大階段はフィナーレで使われる大きな階段で、段数は26あるそうです。スターが順々に降りてきて、ファンから拍手喝采を受けるというものですね。銀橋もそうですが、宝塚の専売特許でも無いでしょうけれど、定番ではあるようです。

邪魔なオーケストラ

オーケストラの生演奏は、捨てがたいです。しかしオーケストラが待機している場所(オーケストラピッド、通称オケピ)が問題になることもありますね。大劇場ではとくに、ステージと客席の間にオケピが設けられます。その分だけステージが遠くなり、カーテンコールなどが盛り上がらない場合もあります。

とはいえ、普通は半地下にしてオケピの幅を短縮することもありますし、大胆にもステージの上方や後方へ配置することもあるようです。宝塚の「銀橋」は、ステージ手前にあるオケピを取り囲むエプロン状のステージのことです。「カミテ」と「シモテ」でステージに繋がっていて、半円を描くステージを、スターがゆっくり歩いてくる構造になってます。

スターを見せる

宝塚の場合は、その銀橋を歩けるのは、限られたスターだけ。誰もが歩けるものではなく、それだけにお客様の関心も高いようです。要するに、歌舞伎舞台の「花道」のようなものでしょう。セリや奈落は使いませんが、ググッと観客席に近づきつつ、目線や笑顔を流すように振りまくのだとか。

劇団四季では、あまりスターを置かないようですが、ヒーローやヒロインをフィナーレで上手に見せる工夫をします。バリエーションも様々ですけれど、勿体ぶって見せることはしませんね。観客としては長く見ていたい、スタートしては多くの拍手を受けたい、ということですけれど難しそうです。

スターを良く見せることでは、宝塚に一日の長があるようです。でも、ミュージカル観劇は、スターを眺めに行くのが目的ではないので、四季方式でも良いと思いますね。東宝の場合は、その中間という感じの演出が多くて、物足りないこともありますが・・。皆様のお好みは、どんな感じでしょうか。