インターネットの大衆化は、演劇チケットの販売にも革命を起こしつつあるようです。とくに、ネット上でチケットを販売する、ネットブローカーが増えていることがあります。最大手の「ぴあ」はどうなるのでしょう。
近頃のぴあ
ネットでチケットが買えるようになったチケットぴあですが、利用料の高さがネックであります。チケット送付手数料が高いですし、別途にシステム利用料を請求する姿勢は、どうなのでしょうか(直販は儲けが多いでしょう?)。それに加えて、何度か改訂されているオフィシャルサイトの使い勝手の悪さも問題です。たくさん広告やトピックを見せようとしているためか、スピーディーに欲しい情報に行けず、決済までの手間も複雑であります。
ネット販売が軌道に乗っているとも聞きません。本当であれば、もっとチケット販売所が減っても良さそうですが、あまりスクラップされたぴあカウンターを聞きません(スペース縮小は増えていますが)。ネットの手数料の高さは、フランチャイズ店舗への配慮なんでしょうかねぇ、本末転倒な気がします。利用可能なクレジットカードは増えませんし、決済の面倒さも相変わらずです。ファミリーマートでの注文や受け取りが可能ですが、カウンターと同じ20時までというサービスに閉口します。24時間サービスにして欲しいです。
加えて、また誌面の構成が変わりました。販売中の公演情報が一覧できるようになったのは嬉しいですが、発売開始の情報が分かりにくく、うっかり買い損なったチケットも一枚二枚でありません。広告費との兼ね合いなのか、大手商業系のコマが大きすぎるのも気になります。ネットの時代なのですから、ネットで情報販売する方向で動いて貰えないでしょうか。せめて、演劇(PLAY)ジャンルだけ分冊販売して欲しいです(笑)。
カウンターで買えないのに・・?
ネットの普及で、あちこちのサイトがチケットを販売するように成っています。先行販売とか、抽選販売とか、会員限定販売とか・・いろいろ目玉にしているのでしょうね。劇団にしてみれば、販売チャネルが増えるのは良いのかも知れませんが、あまりチャネルが増えるのも考え物でしょう。あっちで余り、こっちで余り、変なサイトの割り当て席は最悪だったり・・。いくつか試しましたが、ぴあへの配券が一番良いことが多いですね。
TV番組などで紹介し、専用番号や専用サイトで直販するケースも増えています。認証でトラブるケースもありますが、新しい販売方法です。人気作品の場合、ファンクラブや特番で大半が売れてしまって、ぴあに回らないケースも多いとか。ぴあ扱いでも、枚数が少なくて電話受付のみというのも目立ちます。ぴあカウンターで買えなくても、ローソンなら買えるケースが多かったのですが、最近は一概に言えなくなっています。興行主に問い合わせても入手できないチケットが、あるサイトではディスカウントで売られていたりもします。ディスカウントチケットは、あまり良い座席でないことも多いですが。
オークションサイトでもチケットが売られています。詐欺も横行しているとかで、一度も買ったことがありませんが、人気公演の良い席が売られています。とくに人気は劇団四季と宝塚でしょうか。当初から転売目的の入手もあるようで、最低入札価格が定価の2割増という悪質なのもあります。一種のダフ屋ですよね。さらには、ぴあの予約番号を売っている人もあって、迷惑な人もあるものです(元手不要の泡銭ですからねぇ)。
ネットでチケットが販売されても、チケットが紙である限り、決済が面倒です。受け取った受け取らないのトラブルもあってか、高い事務手数料(送料・送付事務料・送金手数料など)を求められるケースが多いです。ケータイ等を利用した電子チケット計画も進捗中ですが、どう実現するのやら・・最大手のぴあ次第かも知れませんね。
- などと文句を言っていましたら、「4月23日号(900号記念誌)」から発売開始がカラー表示されるように成りました。「今週発売のチケット」コーナーも復活しました。毎日ぼやいてみるものですねぇ。(2001/04/23)
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