あるトリニティの劇団

脚本演出家と音楽家と俳優のトリニティ、という劇団があります。よくある組み合わせですが、それぞれが個別に有名人だといえば、そうありません。今回はそんなお話。

その脚本演出家

自分の劇団のために脚本を書き、それを演出する人は多いです。小劇場系では、脚本家と演出家が同一人物の方が、作りやすいようです。しかし、他劇団のために脚本を書いたり演出する人は少ないでしょう。

当サイトで一番に名前の出てくる人です。外国作品の翻訳も手がけており、丁寧な翻訳によって違和感を最小限に抑えていたりします。ただ、ご本人の脚本にはケレンやベタギャグが目立ちますが・・面白い演出をされています。口ひげにクールでダンディな印象を受けますが、どうなのでしょう。

その音楽家

すぐれた音楽家であり、シンガーであると聞いています。また劇団では出演もし、面白い味を出しています。ある時は髭を蓄えていましたが、先日別の作品で主演をしていたときは、すっきりした顔立ちでした。何より演技派であることに、驚きを感じました。

学生時代に演劇部で芝居の勉強をしていた時代があるとのこと。「おかあさんといっしょ」の「うたのおにいさん」であった時代もあるようです。響きの良い声の持ち主ですが、美しすぎて重量感は・・あんまり受けません。

その俳優

この人もよく名前が登場しています(数えていませんが、一番に多いかも)。とくに出演する劇団が多彩であるところが凄いです。かつては(今も?)二枚目俳優として名高く、帝国劇場でも多くのファンを魅了していると聞いています。この人が看板に成っている作品では、チケットのハケが早いのが特徴で、熱烈な女性ファンが多くあります。でも、女装を始めとする、お茶目な演技が売りでもあります。

その活動

年間2回の本公演に、1回のファンサービスがあるようです。本公演は、レビューモノとミュージカルモノが交代で上演されているようです。レビューモノは著作権をクリアしているとは思えませんが、多彩なゲストを迎えて楽しく面白く聴かせてくれます。ミュージカルモノはチケットの入手が難しくて、見逃してしまうこともあります。

ゲストには、他劇団で主役クラスの人が呼ばれています。日頃の活動の成果というものかも知れませんが、良い傾向です。惜しむらくは、毎公演のように見に来てくれるファンが多いそうで、チケットのハケが良いものの、一般売りで多くのチケットが出回っていないようなのです。こういう劇団の活動はもっとアピールされても良いと思いますが・・。

今年で活動開始から5年。シアターガイドに対談記事などもありましたが、これからも頑張って欲しいです。いつまでも同じスタイルを続けるってことは難しいと思いますので、もっと独自のスタイルを築き上げて欲しいです。
ラッキーナンバーは、トリニティに相応しい「33」とだけ、書いておきます。