劇団オフィシャルサイトが流行のようです。劇団四季がオフィシャルサイトを開設したこともあり、都内で年数回の公演をこなしている劇団が、相次いでオフィシャルサイトを立ち上げています。う〜む、いよいよ劇団もネット時代！

これまでは長い間、公認サイトがネットでの宣伝を代行していました。「公認」というのは、非常に熱心なファンであったり、スタッフであったりする方々が、ボランティアベースで開設されるサイトです。一応は劇団の許可を得た上で、公演パンフレットのイメージや、稽古場風景などの写真なども公開しているのが普通です。

公認であるので、情報の更新が非常に遅かったり、ときどきミスがあったりするのは、ご愛敬ですね。あくまでボランティアなので、管理者が忙しくなったり飽きたりすると、サイトは更新が止まったり削除されたりする運命にあります。また「公認」とは別に「未公認」のファンサイトなどもあります。好意的に紹介・宣伝しているので、多くは無害有用なコンテンツです。

このところ、オフィシャルを立ち上げる劇団が増えました。オフィシャルは「公式」という意味です。これは劇団の宣伝を担当する人が作るサイトという意味で、公演情報やその他コンテンツも熱心に更新されています（いないサイトもあります）。通常、オフィシャルを強調するためには、非公式サイトの存在が前提ですが、あまり意識されていません(笑)。

近頃、公認を謳っていたサイトが相次いで消えています。その前後に、公式サイトが立ち上がっているケースが多いように、見受けられます。公式サイトができてしまえば、情報発信量は公式の方が多いのは当たり前ですね。公認の役割が無くなるのは当然なのかも知れません。あるいは、公認サイトを作っていた方が、公式サイトにシフトするのかも知れませんが、何となく違うようです。

劇団四季の公認サイトは、まだ頑張っているようです。しかし、ミュージカル座・郡司企画などは消えてしまいました。ちょっと残念な気がします。

ちょっと話が違いますが、サイトでのチケット販売です。小劇場系の劇団でも、チケットの取り扱いをされているのを見かけます。でも、あまり売り上げに繋がっていないようです。よほど気合いの入ったコンテンツで、作品や劇団の良さを強調しない限り、それがチケ販に結びつくとは考えがたいです。

サイトの役割は、劇団や作品の存在・良さを知って貰うことです。ちょっと耳にした俳優や劇団や作品を検索したときに、それがヒットして見て貰えるようなものが、最大の意義だと思います。そのためには、積極的にサーチエンジンに登録したり、他の劇団サイトと相互リンクをしたり、枚数限定でチケットプレゼントを告知したり（経験則上、「ぴあ券」で売れないチケットは、割引きしても売れてません）、そういうことで演劇好きの人の目に触れるよう努力すべきです。

リンクについての思想を明記してあるサイトも多々あります。最近では、ある種のお約束ですね。「リンクは許可が必要です」「リンク後に必ず一報してください」「個別のお返事はしません」「ファンサイトへのリンクには応じません」「必ずトップへリンクを張ってください」など色々あります（書いてある場合は、だいたい複数みたいですね）。

トップリンクは重要ですが、「リンク許可」はあまりに横柄ですし、「一報」というのも検閲のようでイヤですね。「お返事」をくれないサイトにはアクションを起こしたくないでしょうし。「ファンサイト」を否定してどうするのでしょう(笑)。どのみち悪意のリンクは止められませんし、善意のリンクに敷居を設けても始まりません。気になる場合は、ＣＧＩを使えばリンク元をトレースできますし、infoseekやgooのサービスでもリンク元検索は可能です。

最近は、当サイトにリンクを張ってくださったり、相互リンクを張ってくださる劇団サイトも増えてきて嬉しいです。リンクを張って頂くと、あまり悪口が書きにくくなるものですが・・・書きますよ、ウチは(笑)。もちろん、それだけ真剣に観劇させて頂きますが、耳障りの良いことだけ書いても始まりません。コメントに言い訳がましく書いていますが、ウチの作品紹介は「ポン太の主観と独断」に基づいています。それの是非は、お客様が判断することで、劇団が判断することではないでしょう。ご理解とご協力をお願いします。

いろいろありますが、インターネットでミュージカル関連のサイトが増えることは良いことです。最近ではツールの充実も貢献して、目を楽しませてくれるサイトが増えています。
しかし一方で、無用にイメージが多くて重いサイト（トップページの表示に60秒とか）や、迷子になってしまうサイト（デッドリンクは気を付けて）、押しつけがましいサイト（ウチのことですか・・）もあるので、お客様サイドのページ作りをお願いします。