ブロードウェイの劇場に出かけると、必ず貰えるのが小冊子「PLAYBILL(R)」です。これはプレイビル社(http://www.playbill.com/)が無料で配布しているナショナル・シアター・マガジンです。内容は毎月更新されていきますが、基本的に公演作品の必要情報が満載されています。
入場から着席まで
劇場までトコトコ出かけて行きましょう。劇場街MAPなどで劇場の街区をチェックしていけば、まず迷いません。自分が何街何丁目に居るのかは、交差点のポールの上に案内が出ていますので、すぐに確認できます。劇場前には派手な看板やネオンが出ていますので、まず大丈夫でしょう。
入り口をくぐると、まずチケットカウンターが目に留まります。グッズショップやカクテルカウンターがある劇場もあります。そして、切符のもぎりまで行きましょう。チケットを渡すと半券を返してくれますが、その際にどこのドアから入場するかを指示されます。聞き取れなくても問題ありません(笑)。近くの入り口を入ってアッシャーに半券を見せましょう。
アッシャーは、座席誘導係です。フリーの人も居ますが、だいたい自分の担当している座席ブロックが決まっています。アッシャーの仕事は誘導して着席させることと、上述のプレイビルを手渡すことです。このため、勝手に席を見つけて着席してはダメなのです。アッシャーにチップは、不要です。
プレイビルとは?
マガジンを唱っていますので、演劇関係の記事が掲載されています。企画モノ・エッセイやステージ情報が何本か、それとカラーのスポンサー広告、劇場と公演名のリストです。広告は、小さいのを入れると200近くも掲載されています。その分だけ、冊子が無料なのです。また、これらの記事は毎月更新されていくので、同じ月に貰うプレイビルは、どこの劇場で貰っても同じです(笑)。
しかしメインは、これから上演される作品の書誌的事項ですね。まず作品名とその扉絵、劇場の所在地とチェアーマン、プレジデント。公演のロゴとイメージ、脚本家・演出家・音楽家などスタッフ名が書かれています。そして、あらすじ、一幕・二幕の構成、主要な登場人物の一覧、ミュージカルナンバーリスト、キャストの写真、キャストの略歴・・・ポン太が日頃から欲しいと言っているような項目が網羅されています。
キャストはほぼ固定ですが、曜日等で出演者が変わる場合は、その旨が書かれています。また当日のみキャストが変わる場合は、小さなメモ用紙が挟まれてあって、「○○役はいつも××だが、今日は△△である」などと書いてあります。至れり尽くせりなのですね。ただ全ての劇場がプレイビル社と契約しているのでもなくて、ステージビル()というのを配っている劇場もありました。
プログラムは、目安10ドル
プレイビルでほとんどの内容は網羅されているので、プログラムは写真が中心に成ります。だいたいの劇場では、入り口付近でプログラムを売り歩いている人から買います。目安10ドルですが、もう少し高いところもありました。
結構カラフルでも、写真の解像度が良くありませんでした。キャッツなどロングランを続けている作品では、昔ながらのプログラムのようです。最近オンされた作品は、構成も綺麗で、写真の解像度も良いようです。気に入った作品のものを買うという感じでも良いかも知れませんね。
あとグッズですが、劇場によって種類が違います。だいたいTシャツとトレーナー、帽子があります。あとはマグカップ・キーホルダー・CD・作品ビデオ(メーキングだったりします)も売っていることがあります。値段をよく聞いて、サンプルがあればサンプルを見てから買うのが良いと思います。支払いは、クレジットカードも使えます。
日本の場合、各劇場がバラバラに動いているので、なかなか無料でプレイビルのようなものを作るのは難しいでしょうね。何より1カ月以上のロングランという作品も少ないですので。でもこういう積み重ねが、ミュージカル人口を増やす第一歩だと思うのですが・・。
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