クラシック と モダン

いつぞやにも扱ったテーマです。バレエダンスならクラシックかモダンか何となく分かりますが、果たして、ミュージカルのダンスでも分かるのだろうか・・・と。

クラシックって?

ダンスのクラシックには明確な定義がないそうです。19世紀後半に流行した、ストーリー性の強いダンスがクラシック=ダンスだそうで、バレエでは「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」といったチャイコフスキーの名曲と結びつく作品ですね。

しかし、クラシカルならモダンの対語です。用語的に解釈すれば、クラシカルは19世紀以前の全てのダンスを含んでしまいそうです。日本では、19世紀以前のものを「古典ダンス」と呼び、ロマンティック・バレエなど様式の固まる以前の作品も総称されるのだそうです。

モダンとは?

これに対してモダンです。モダニズムなどと言われる進歩的・開明的なイメージと合って、形式に捕らわれない自由なダンスの総称であるようです。一般に20世紀に生まれたダンスがモダン=ダンスだという話です。広義には、タップやヒップホップもモダンなんだそうです。

形式が正しく守られず美しくないものも、当然にモダンに含まれるというのですから、困りますね。つまり、崩れたクラシックは、モダンであってクラシックでないとするお話です。う〜む、分かったような、分からないような。

ミュージカルでは分からない

ミュージカルはそもそも庶民の歌劇です。ここにクラシックが混じる余地は初めから無いようです。このため、ミュージカルに登場するダンスは、全てモダンと呼んで良いそうです。この事実を教えてくれた振付の先生は、「ジャズやロックにしても曲がそうなだけで、ダンスとして明確な切り分けがないので、やはりモダンなのかな〜」と首を傾げていました。

そう思ってみると、意外にダンスの分類は難しくて意味のない話なのかも・・・。そうは言ってみても、依然として謎は謎です。やはり形式美に拘っていて古典的なダンスをクラシックというのは正しいのだし・・・。

結局、クラシックとモダンの関係って、何なのでしょうか?? 敢えて定義をする必要がないという話もありますが、ご存じの方にはご教示いただきたく・・・。