劇場 の クロック

劇場内のクロックで、壁掛けのアナログ式に出会うことは・・・マレです。多くの場合は、8セグメントのデジタルクロックです。今回は、そんな話です。

デジタルな理由

とくに理由は無いと思います。ただ8セグメントのデジタル表示は、遠くでも識別しやすいことは利点でしょう。アナログの場合は、バックで光って長短針を識別させるものもありますが、識別の点では及びません。

また、ほどよい暗さであることもデジタルの利点でしょうか。ダークレッドが多いですし、ダークグリーンも見掛けます。概ね自己主張の少ないカラーが選ばれているようです。アナログ式でバックが蛍光グリーンというのもありますが、バックが暗くては識別も難しいですから。

公演中は、消灯してください。

ほとんどの劇場では、デジタルクロックを消灯できるはずです。時計自身ではなく、発光を止めるだけですから、構造的にも簡単だと思います。通常は、演出で非常灯まで消灯するのに・・・煌々とクロックが点灯していることがあります。「禁煙」なども同様ですね。

開演前とか、休憩時間とか、客席が明るい場合は気になりません。休憩時間には残り時間を表示してくれる親切なモノもあります。しかし、客席が暗くなる状況ではクロックが目立ちすぎます。とくにステージも真っ暗になる状況では、目がクロックへ向いてしまいます。できれば公演時間中はクロックを消灯して下さい。気になるので、何となくステージに集中できません。

作品と時間

残念ながら、面白い作品ほど体感時間は短いです。150分の長編でも、楽しいステージが次々に繰り広げられたり、息を付かせない展開が続いてくると、あっという間に時間が経ってしまいます。

反対に飽きさせてくれる作品ほど、体感時間は長いです。ダラダラとくどい演出があったり、下手なナンバーがあったり・・・とした場合や、いきなり小難しいストーリーに填ってしまった場合など、どうしても腕時計に目を向けてしまいます。あるいは、ナンバーリストと幕の時間を計算したりとか、ですね。

作品に飽きてしまったポン太は、「早く終わらないかな〜」(失礼)と、どうしてもクロックに目が行ってしまいます。こういう細かい配慮のない劇団の場合、作品にも配慮が足りないと感じることが多いです。

繰り返しますが、作品が始まりましたら、クロックの消灯をお願いします。観客は、言われなくても携帯やPHSの電源をオフしています。お互いに配慮をし合えば、詰まらないことで気分を害することもありません。言われてもオフしない人がありますけど・・それは劇場に限りませんよね。