りーでぃんぐ・かむかむ

良い演技には、拍手を差し上げるのが礼儀ですね。拍手を受ける方は受ける姿勢を、与える方は与える姿勢を、それぞれ守っていきたいと思います。良くない演技に拍手を差し上げるのは・・正しくないと思うのですが。

劇場には拍手があります

オペラやコンサートで、終幕と同時に「ブラボー!」という声が上がります。得てしてヤラセでもあるようですが、この一声を引き金にして、割れるような拍手が鳴り響きます。口笛や声援が飛ぶこともあるようですが・・・まぁ、行儀よくね。

ミュージカルであれば、ミュージカルナンバーが終わった直後に、拍手が興ります。ノリの悪いお客様が多ければ、そのまま無音で進行してしまいますが(笑)、さすがに俳優さんがアピールすれば拍手があります。幕後にカーテンコールがありますが、ここでもそれなりに拍手があります。

拍手にもランク付け

パラパラの拍手から、割れるような大拍手まで、その演技に相応しい拍手の数があると思っています。ところが、一回拍手があると、あとのナンバー毎に同じ様な拍手が入るのを見掛けます。お客様は「義務なんじゃないか」と思われるのか、下手な演技でも上手な演技でも同じだけ・・・。

拍手する側にもメリハリがなくちゃね。上手いと感じた人は、感じた分だけ。俳優に「君は上手い!」というのを伝えて上げましょう。多くの拍手を貰えた俳優は、さらなる拍手を求めて頑張ります。少ない拍手しか貰えない俳優は、他の誰よりも頑張るでしょう(たぶん)。

これはナンバーだけに限らず、カーテンコールでも同じですね。俳優が登場したり辞儀をしたときに、相応しい評価を拍手で応えましょう。下手で面白くない俳優には、ノーサンキュを伝えましょう。名優には大拍手で応えないと・・・アンコールの意味も込めて。

ノリの良い演出には

そして手拍子も書きましょう。ナンバーによっては、お客様サービスのナンバーがありますね。客席通路に入ってきたりとか、手拍子をアピールしていたりとか、そういうときは手拍子で応えましょう。できるだけ調子を外さないで揃えたいものですが。

カーテンコールでも、手拍子を誘うシーンを多々見掛けます。悪い演出でなければ、お手伝いして楽しい時間を共有したいところです。できれば1拍子なんかが簡単で有り難いのですが・・・なかなかに難しいテンポを取らされることがあります。ご配慮いただきたく(笑)。

楽しいカーテンコールは、気持ちよく送り出しをしてくれます。先日に角筈区民ホールで行われた「What a Wonderful Day!」(原津加沙先生の振付・構成・演出)は、全体にノリの良いダンスが多く、浴びせるような拍手を出しましたが、カーテンコールも素晴らしかったので、大いにハッスルさせていただきました。