これまで公認サイトはありましたが、頑なに開設を拒否していた劇団四季。2000年7月を目途に、公式サイトを立ち上げるということです。最大手のネット界進出は、大いに期待できそうです。
7月14日オープン!
ラ・アルプ2月号によれば、「インターネットにアクセスできる人だけが素早く情報を入手できるのは不公平」という劇団の考えがあったそうです。しかし、友会を中心に要望が高まっていることや、昨今のインターネットの普及を考えて、いよいよ開設するのだとか。
俳優や技術スタッフ、経営社員を交えてプロジェクト室まで立ち上げて、開設に向けた検討を重ねているそうです。楽しみですね。企画段階では、名場面紹介・本日の出演者公開・舞台仕込みのダイジェスト・楽屋風景・四季の歴史なんて情報を提供してくれるのだそうです。
チケット手配も可能なの?
間違いなく「注目度ナンバーワン」に成るでしょう。GUI(要するに見栄え、使い勝手)にも力が入るでしょうし、膨大なコンテンツが出現するのも間違いないところです。たぶん会員と非会員で入場制限とかも掛けるのでしょうけど、多人数のアクセスを前提に、独自ドメインの取得と、余裕のあるバックボーンを確保して欲しいです。
情報発信と同時に、観客やファンの意見も集めて情報受信に取り組みたいとのことです。これまで定点公演ではアンケートを取っていませんでしたので、多数のお客様の声を参考にして、一層のレベルアップを図ってくれるのでしょう。
オンラインでのチケット手配も考えているようですが、これは可能でしょうか? 発売から1週間は手配できないとか制限があれば良いですが、発売開始直後は大きな混乱が予想されそうです。直近の空席情報とかはあると便利な機能ですけどね。ぴあと技術提携すれば、リアルタイムでの配券情報も提供可能かも・・・。少し不安です。
ネット・コメンテイターとの関係は?
これまで劇団四季は、ネット・コメンテイターに寛大でした。眼中になかったというのが、本当かも知れませんね。しかしネットに進出してくると、四季作品の劇評(とくにウチとかねぇ)に厳しい攻撃を加えてきそうで、怖いものも感じます。新聞や雑誌でも悪評が出ないよう、目を光らせているそうですからねぇ。
また先行していた公認サイトは、どう成るのでしょうか。ラ・アルプからの情報を加工して紹介するだけでも許可を求めていた劇団四季ですが、自ら情報発信を始めるとなると、公認サイトの存在も意味を成さなくなるかも知れませんね。ファンHPにも干渉してくるようだと、結構大変な話になるかも知れません。批判禁止、ネタバレ禁止とかね。
業界最大手のネット界進出ですか、嬉しいような、悲しいような。情報発信や情報受信に熱心なのは有り難いのですが、できればネット界をかき回されませんことを。ネット先住民に寛大な態度で臨んで下さることを!
劇団四季公式サイトのアドレスは、http://www.shiki.gr.jp/に決まりました。2000年7月14日よりスタートします。
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