ミュージカルでも、録音よりは、生バンド・生オーケストラが良いですよね。東宝作品はほとんどがオーケストラですから、音楽の見事さにはホレボレします。しかし四季作品は劇場の制約もあり、録音も多いです。生ピアノのみっていうのも、洒落ていますね。
オーケストラ・ピッド
大ホールなら必ずあるオーケストラ・ピッド。東宝や四季では、ほとんどの作品でピッドにオケさんが居ます。作品次第ではステージ後方とか、下手ソデとか、カーテンコールまでよく分からないこともありますね。
やはりピッドに入る以上は、ある程度の人数が必要なようです。名の通ったオケさんは、ピッドごと昇降してきたり、幕間にちょっとライトを浴びてみたりと愉しませてくれます。公演後、カーテンコールでオケさんに拍手が集まるのも楽しいです・・・良い演奏であったならですが。
先日にバレエ団のオケをやっているという楽団の演奏会に行きました。知人が団長をしている・・・というだけで行ったのですが、その見事な演奏にウットリしました。もともとロシア五人組の路線が好きなのですが、それだけではなくアマチュアにしても良い音でした。「いつもはピッドから客を見上げるが、たまにステージから見下ろすのもいい」と指揮者の談。
バンドの居場所・・・?
何人以上がオーケストラで、何人以下がバンドなのか知りません。楽器の揃え方とかで定義が違うのでしょうか、よく分かりません。だいたい4人〜10人未満のようですけど・・(ご存じの方は、ぜひ一報を!)。
バンドは、ステージの下手脇が一番多いと思います。ステージの2階位置に足だけ見えるバンドもありましたし、ステージを通路に見立ててその後方にバンドを置くのもありました。張り出しステージに並ぶ場合や、ステージ上に堂々と陣取るバンドも見掛けました。
しかし圧巻は、ふるきゃらの下座バンドでしょうか。上手に椅子掛けで座っているのに「下座」・・・作品中に割り込んだり、場面進行をリードしたりと面白いバンドです。作品中に何度もキャストと交わるバンドもあります。
あるいは、コーラス・シティでは、2幕前にバンドがギャグを入れるのが定番のようです。バンドの居場所も個性がたくさんあるようです。
演奏の良し悪しは、ナンバーを含む作品全体の評価に影響しますね。オーケストラにせよバンドにせよ、その技量を大いに奮って欲しいところです。しかし目立ちすぎたり浮いてしまってはダメですし、作品に参加しすぎてもダメですね。小劇場系ではいろいろなチャレンジが愉しめます。
- 近頃の「下座バンド」は、ソングナンバーを唱う、合いの手を入れる、狂言回しをする、ホラ貝に和太鼓など多彩な楽器を少人数で演奏する・・など益々豊富な関与をしているようです。バンドの一つの革新かも。(2003/02/11)
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